最近では、遺品整理は業者へ依頼する方も増えていますが、自分で行いたいという方もいらっしゃいます。
遺品整理は基本的に断捨離と同じですが、気を付けなければならない点がありますので、注意が必要です。
遺品整理をなんとなく行ってしまうと時間がかかり、法的な落とし穴もあります。
また、遺品整理をする際に、処分に困るものの1つデジタル遺品。
今回は遺品整理の仕方とデジタル遺品の対処の仕方についてご紹介します。
遺品整理を予定している方は、是非読んで今後の対策にしてみてください。
目次
1. 遺品整理の前に注意点
遺品整理を始める前に3つの注意点があります。
遺品整理を始めてしまってからでは、取り返しの付かないことになりかねませんので、必ずこの以下3つは確認してください。
a.相続人は確定しているか
まず1つ目は、相続人が確定をしているかを確認をします。
相続人が確定をしていないと遺品整理は出来ません。
相続人を確定しないまま、遺品整理を参加してしまうと相続放棄が出来なくなります。
遺品整理をする上で、資産も出てきますが資産を超える負債も出てくる可能性もあります。
遺品整理に参加してしまうと、負債があるから相続放棄という手段が取れなくなりますので、予め相続人の確定をする必要があります。
何も知らずに遺品整理の参加をしてしまったことで、多額の負債を背負いかねません。
遺品整理をする前に親族で話し合い、相続は誰がするのか、放棄をするのかを決めておきましょう。
b.賃貸の場合は契約期限の確認
故人が最後まで住んでいた家が賃貸だった場合は、退去しなければならない期限を確認しておかなければなりません。
退去日の確認をせず、気づいたら退去日が目前だったなんてことも…そのようなことになりますと自力で片付けるのは不可能といっても良いでしょう。
また、退去期限が目前まできてしまうと非常にバタバタしてしまい、大切な書類や資産などを誤って処分してしまうかもしれません。
家が賃貸でしたら、退去期限はいつなのかしっかりと確認したうえで遺品整理のスケジュールを決めましょう。
c.遺言書・エンディングノートの確認
最後、3つ目は遺言書とエンディングノートの有無の確認をしてください。
遺言書には相続について故人からの意思が記載されています。
相続人を確定するうえで必要な判断材料になりますので、確認をしましょう。
また、エンディングノートがあれば亡くなったあとの残してほしいもの、処分してほしいもの、パスワードやIDが記載されている可能性があります。
エンディングノートがありましたら、故人の遺志に沿った片付けを行いましょう。
2. 遺品整理の仕方
遺品整理を自身で行う場合は、以下4つのステップで行うとだらだらせず、スムーズに進めることが出来ます。
①片付けのスケジュールを決める
②残すもの、処分するもので分類しておく
③買取、処分
④残った遺品の形見分け
では、順に解説をしていきます。
a.①片付けのスケジュールを決める
片付けのスケジュールを決める際に、特にいつから始めるのか、いつまでに終わらせるのかを決めましょう。
ゴールが見えない状態で片付けを始めてしまうと、だらだら進めてしまい終わりの目途が経ちません。
特に終了日は適当に決めずに、作業人数と物の量などを考慮して決めるようにしてください。
先に、終了日を適当に決めてしまうと作業人数が物の量に対して見合ってないなどから、片付けのスケジュールが大幅に変わってしまいます。
事前に片付けるべき品の量、作業に参加できる人数を確認してから、無理のない日程で決めるようにしましょう。
また、片付けの開始と終わりの日程だけでなく、「〇日までにこの部屋を片付ける」など作業の日程までも決めることによって、ゴールが具体的になります。
なるべくスケジュールは具体的に、現実的な日程を計画していきましょう。
b.②残すものを決める
作業に日程を決めることが出来たら、次は残すものと処分するものの分類をします。
作業中に仕分け作業を行うことは出来ますが、その場で1つ1つ分類をすることで、時間がかかります。
予め、残すもの・処分するものを分類することで作業がとてもスムーズになります。
残すもの、処分するものは以下のような例で分けてみましょう。
c.③買取・処分
残すものを決めて、仕分け作業を行いましたら買取や処分をします。
買取は②でご説明しました、買取出来るものを売却などをします。
買取方はリサイクルショップや、買取専門店、フリマアプリなどの様々な方法で行うことが出来ます。
しかし、それぞれメリット、デメリットはありますので、事前に確認をしておく必要があります。
遺品の買取方法については以下の記事で解説をしています。
→捨てるのはもったいない!遺品の買取方法と高く買取出来る遺品とは
基本的に残すもの、買取できるもの以外の品は全て処分対象になりますので、自治体の規則に従った処分をするしなければなりません。
しかし、大型家具や家電などは自身で持ち込むことが出来ないものあります。
その際は不用品業者に引き取ってもらいたい品だけ回収してもらうのも良いでしょう。
不用品回収業者は1品から対応しています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
→「不用品回収は1品からでもOK!無理せず効率よく片付けをしよう!」
d.④残った遺品の形見分け
最後、残すものと決めた遺品を遺族間で形見分けをします。
形見分けができるものは以下になります。
・アクセサリー
・故人の愛用していたもの、趣味のもの
・時計
・書籍
・思い出の品
資産価値のあるものは、買取を行いその後平等に分配できます。
特に高価な遺品は形見分けの際に、贈与税発生の可能性もあるので予め相手と確認をする必要があります。
かかる税金を考えずに形見分けをしてしまうと、受け取った相手が負担を抱えることになります。
形見分けをする際は、必ず相手と確認を行ってから行うようにしてください。
3. デジタル遺品の対処方法
ここまで遺品整理の仕方についてご説明しましたが、作業の中にデジタル遺品もありますので注意が必要です。
そもそもデジタル遺品とは、遺品となったデジタル機器(PC、携帯、スマートフォン)に保存されたデータ、インターネット上の登録情報などのことを言います。
今では普通に使用しているネット関連がデジタル遺品となるのです。
個人情報の漏洩により、悪質に利用をされてトラブルを引き起こす要因にもなりますので、デジタル遺品を扱う場合は気を付けなければなりません。
それではデジタル遺品の対処方法について解説をしていきます。
a.遺族間で相談して決める
デジタル遺品があった場合は、必ず遺族で話し合って決めましょう。
デジタル遺品は、ネット証券など現金化できるもの、写真や動画など思い出の品としても扱うことが出来ます。
そのため民法上では相続財産の対象に入ります。
このようなデジタル遺品は個人情報がたくさん詰まった物のため、売却・処分・譲渡などが出来ません。
しっかりと遺族間で話し合い、デジタル遺品も相続をするか決定をしなければなりません。
b.解除出来ない場合はプロへ
デジタル遺品はパスワードやIDが設定をされています。
これらを処分するため、個人情報の削除を試みる方もいるでしょう。
しかし、無闇にパスワードを解除するため操作を行ってしまうとデータの喪失、ロックの解除が出来なくなる場合があります。
IDやパスワードがメモしているエンディングノートや遺言書などがあれば解除ができ、その後の個人情報等の削除は出来ます。
もし、何も残されていないのであれば、プロへ任せてしまうのをおすすめします。
デジタル遺品を専門的に扱う業者もいますので、無闇にこじ開けようとするのはやめましょう。
4. 遺品整理は負担が多い
遺品整理の仕方、デジタル遺品の対処方法を解説をしてきましたが、これらを振り返ると非常に負担がかかることが分かったかと思います。
遺品整理は仕分け作業、処分、買取ということだけ聞くと大変ではないと印象を持たれがちですが、手間も負担もかかるので挫折される方も少なくありません。
また、こころの整理が付かないまま遺品整理を行うのは辛く、精神的な負担も伴います。
資産価値のあるもの、デジタル遺品、相続の決定など決めるべきことが多く、さらに手続きなども必要になっていきます。
遺品整理は精神、体力面の負担、時間がかかるなどで辛く厳しいものです。
5. 出来ないと感じたらサントラストへ
遺品整理の負担について良く知れたかと思います。
特に親族が遠方に住んでいる、作業人数が足りない、時間がない場合は自力で遺品整理をすることは不可能に近いです。
遺品整理は時間がかかるものであり、一人で全ての品を片付けるとなると莫大な時間がかかります。
また、アパートの退去日が迫っている、契約期間が近づているのであればなおさら困難です。
もし自力で片付けることが出来ないと思いましたら、プロの業者へ依頼をしましょう。
業者は片付けのプロであり、依頼主の希望に沿った片付けを行うことが出来ます。
また、時間も短期間で行うことが出来ますので、お急ぎの方には特におすすめです。
もし自力で片付けることが出来ないと感じましたら、サントラストへご相談ください。
当社は不動産会社でありながら、不用品の回収、ゴミ屋敷の整理も行っており、お客様から丁寧なサービスと高評価を頂いております。
お客様一人ひとりに寄り添ったご提案をさせていただきます。
お見積もりも無料でお出しさせていただいています。
まずはお気軽な相談からお待ちしております。
6. まとめ
自力で行う遺品整理の仕方、進め方、デジタル遺品の対処方法について詳しくご説明しました。
遺品整理は片付けを行う遺族の負担が大きく、大変な作業です。
また、資産や時間、疲れなどから遺族間でトラブルに発生も珍しくありません。
特に相続に関しては、遺族間でもめる、亀裂が入ってしまうなどのケースもあります。
少しでもこころの余裕を持たせ、負担を減らすために業者へ依頼するのも良いのではないでしょうか。
自身にあった片付けを行い、故人のため自分たちのためにも遺品整理をしましょう。
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