最近では、終活やミニマリストなどがメジャーになり、20代~高齢の方まで幅広く片付けを行う方が増えています。
最近では、生前整理、遺品整理、老前整理、身辺整理などいろいろな名前の整理を聞きますよね。
今回は身辺整理と生前整理の違い、整理の方法やメリットについて詳しくご説明していきます。
目次
1. 生前整理と身辺整理の違い
生前整理と身辺整理の違いは大きく分けて2つあります。
目的、タイミングの違いです。
生前整理というと死に支度ですが、身辺整理はどちらかというと今を生きるため、または死に支度にも出来るようなニュアンスです。
ではそれぞれ詳しく解説していきます。
a.目的の違い
先ほど生前整理は死に支度、身辺整理は今を生きるため、または死に支度にすることも可能とお伝えしました。
「自分の死後、家族に負担をかけないため」の目的が強いです。
生前整理を行っていない状態で遺品整理を行うと故人の意思を汲み取った整理をすることが出来ないため、残された家族が一つ一つ確認をしていきます。
さらに、資産の確認や手続きも行わなければならないため、費用、時間、体力、精神の4つの負担が伴います。
そのため、家族に負担をかけたくない思いから、生前整理をされる方は少なくありません。
生前整理については「遺族のために生前整理は必要か?生前整理をするメリットとは?」で詳しく解説をしていますので、気になる方は是非参考にしてください。
身辺整理とは、
人間関係や仕事関係の事務や書類、また自分が所有しているものなどを処分して整理することを言います。
整理することで、自分が今後何を大切にしていくのか、どんなことをしていきたいのかなど、自分の目標などを明確にすることが出来ます。
「自分の人生の質を上げる」ためのものです。
中には終活として身辺整理をする方もいますが、「物を最小限にしたい」、「かかるコストを減らす」という理由で行われる方もいます。
b.身辺整理のタイミング
身辺整理のタイミングは、終活として行う事はありますが、その他にも退職や転職などの仕事のタイミング、新生活などのタイミングあります。
ここでお気づきかと思いますが、身辺整理はライフイベントのタイミングです。
特に退職や転職などの仕事関係は、引っ越しなどで今まで過ごしていた生活から変わります。
このように環境が変わるタイミングで、身辺整理をするのをおすすめします。
また、仕事だけでなく結婚も環境がガラリと変わるタイミングだと思いますので、結婚する前などに行うのも良いのではないでしょうか?
終活は人生のエンディングを計画するものですが、身辺整理は新生活の準備として行います。
身辺整理は新生活のスタートの準備、終活の両方のタイミングで活用してみましょう。
2. 身辺整理のメリット
生前整理と身辺整理の目的やタイミングついてご説明しました。
冒頭でお伝えしましたが、最近ではミニマリスト、終活などで断捨離をされる方が増えています。
ではなぜ身辺整理をするのでしょうか?
ここまでご説明をしましたが、身辺整理のイメージはどちらかというと終活のイメージが強いと思います。
ここでは身辺整理を行うことでどんなメリットがあるのかご紹介します。
a.生活の質が向上される
身辺整理と生前整理はほぼ断捨離の作業と言っても過言ではありません。
自分の身のまわりの物を整理するので、「不要なもの」「必要なもの」で仕分けをし処分をします。
また不用品だけでなく、自身が所持しているもの全て整理を行うため、改めて自身の振り返りをすることが出来ます。
不用品の処分により部屋が綺麗になることで、日常生活がスッキリとします。
また、今まで使っていた料金プランや不動産などの見直しなどもすることができるので、部屋を綺麗にするだけでなく、生活の質を向上させることができます。
新生活やライフイベントのタイミングで、身辺整理などをして見直しをしてみるのも良いのではないでしょうか?
b.家族の負担を減らせる
これは生前整理のメリットと同じく、家族の負担を減らせることが出来ます。
自分の老後や死後、家族に負担が掛からないように所有物や資産などの整理をすることで、後々家族の負担を減らすことが出来ます。
また老後の介護生活を見据えて、部屋の導線を確保することができ、介護用品が必要になって急いで片付けをする必要がなくなります。
一度家族と話し合って、介護が必要になった際のことを考えるきっかけにもなります。
身辺整理はエンディングを決めるだけではなく、整理をすることで何を準備する必要があるのか、何をすべきかなどが見えてきます。
「終活を考えているけど、生前整理まではちょっと…」と思われる方は、身辺整理から始められても良いでしょう。
3. 身辺整理の仕方
ここまでで身辺整理についてよくわかったかと思います。
身辺整理は生前整理と比べ、手を付けやすいものです。
身辺整理と生前整理は基本は同じ断捨離です。
しかし生前整理との違いは、資産の目録表、遺言書の作成など死後に直結した作業がありません。
身のまわりの整理をするのが身辺整理です。
では、身辺整理の仕方について解説していきますので、是非参考にしてください。
a.資産の整理
生前整理と同様に資産の整理をするのですが、整理といっても確認する作業になります。
現時点で自分が保有している資産はどれくらいなのか、資産のメモなどをしておきます。
確認すべき資産は以下になります。
- 現金、預貯金
- 負債
- 有価証券、株
- 不動産
- ローン
- ネット銀行
- 保険
これらの資産、財産の確認をしメモを取っておきましょう。
確認をすることで不要な保険やサービスなどをあぶりだすことが出来ますね。
また、通帳や取引先金融機関、どの保険に入っているのか、印鑑や証書はどこにあるのかなど家族に伝えられるように整理しておくことで何かあったときもスムーズに対応できます。
確認をした後に、処分が必要なものを処分していきます。
不動産や車など売却、処分が必要であれば早めにしておくのも良いです。
終活として活用する場合は、自身が残したい物以外は処分の対象になってしまいますので、予め処分出来るものは処分しておくのをおすすめします。
b.所有物の整理
不用品がある場合は早めの処分をしておくと、後々の生活が楽になります。
例えば、捨てようと思っていた家具や壊れてしまった家電などがあれば、このタイミングで処分をしてしまいましょう。
また、所持している服や雑貨なども当てはまります。
服などは何年も着ていない服、使用していない雑貨がありましたら処分をしましょう。
所有物の整理の仕方は断捨離と一緒です。
断捨離は特に時間がかかります。
断捨離をしていくうちに、「不要なもの」「必要なもの」の仕分けで迷ってしまうこともあるかと思います。
断捨離のコツや進め方については前回の記事でご紹介していますので、是非参考にしてみてください。
→「どこから始めたらいい?はかどらない方必見!断捨離の進め方とコツについて」
c.人間関係の整理
身辺整理の特徴として、人間関係の整理があります。
人間関係の整理というと冷たいなどの印象がありますが、トラブルやリスクを回避するために大事な作業です。
曖昧な関係のまま、ずるずる付き合いがあり、何かと問題がある関係がありましたら、この機会にきっぱりと決別をしてしまうのも良いかもしれません。
また、昔関係に亀裂が入ってしまっている人がいましたら、関係の修復をしてしまいましょう。
人間関係の整理は、今後の人生を歩んでいく上で誰と付き合っていくのかを決めていきます。
また、相続は特に人間関係のトラブルにより問題が発生します。
家族や親戚間で溝がありましたら、自身の死後のトラブル防止のため関係を修復しておくべきです。
d.ここまでやっておくとなお良し!
上記3つ以外に整理しておくと良いのは、以下になります。
- 携帯電話
- 公共料金
- インターネット料金
- ネットサービス
携帯料金などは以前よりも格安料金がでています。
機種変更の際に、プランの見直しをしていれば問題ありませんが、気づかず内に損をしている可能性がありますので、料金プランのあるものは確認しておきましょう。
その他にもネットサービスなどでIDやパスワードがある場合は、これを機に確認をしメモを取っておきましょう。
解約の際に見直すことが出来ます。
4. 身辺整理はミニマリストでもある
身辺整理の目的や片付けの仕方について紹介してきました。
身辺整理の作業を見返すとミニマリストと似ているのが分かるかと思います。
終活としても活用される身辺整理ですが、必要最小限の物しか持たず、持たない快適な暮らしをするミニマリストの考え方と似ています。
身辺整理は終活、またはライフイベントの際に行うものとご紹介しました。
しかし、それ以外にも自身が所有している資産、人間関係、物などを整理することで暮らしを充実させます。
このような考え方はミニマリストも同様です。
身辺整理は終活としても活用できますが、自分の人生を振り返る作業でもあります。
5. 身辺整理の注意点
身辺整理の仕方について詳しく説明をしましたが、注意すべき点があります。
- 計画的に行う
- 身辺整理のタイミングを見極める
- 費用がかかる
身辺整理は時間が非常にかかりますので、予めスケジュールを決めておく必要があります。
計画をしっかり立てておかないと、上手く進まなくなってしまい中途半端になります。
中途半端により、捨ててはいけなかった物も捨ててしまったなんてこともあり得ます。
また、身辺整理はタイミングを見極めなければなりません。
20代で始めても整理するべきものは限られています。
もしかしたら、このタイミングで片付けをしてしまうと後悔をする可能性がありますので、十分気を付けましょう。
整理するのには時間と費用が掛かってしまいますので、身辺整理を始める前に「今必要なのか」をよく考えてから始めるのをおすすめします。
6. 片付けのプロを上手く活用する
ここまでで自身が片付ける場合の説明をしました。
しかし、所有物の整理は特に時間がかかりますので、片付ける期間を確保しなければなりません。
特に仕事などで時間の確保が難しい方も少なくありません。
不定休や残業などで帰りが遅い方、仕事と家事を両立されている方は特に時間の確保が出来ません。
また、時間の他に体力的に難しい場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの手です。
特に大型の不用品や家電の処分は特に手間がかかります。
粗大ゴミとして出す際も、回収日程など準備しなければなりません。
家電リサイクル法に登録されているエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4つは規則に沿った処分をしなければなりません。
大きな家具や家電を自身で持ち込みをするのは、手間もかかり時間もかかります。
そんな手間を省きたい!なるべく早めに終わらせたい!と思いましたら、不用品回収業者に依頼してみましょう。
不用品の回収は1品からできます。
不用品回収については「不用品回収は1品からでもOK!無理せず効率よく片付けをしよう!」で詳しく解説をしています。
7. まとめ
ここまで身辺整理について詳しく説明しましたが、始めるにあたって注意点もいくつかあります。
終活やミニマリストがメジャーになっているかといって、絶対にしなければならないというわけではありません。
しかし、自分のため、家族のために身辺整理をすることで生活の向上や家族の負担を減らすことが出来ます。
「生前整理まではいかないけど家族の負担を減らしたい」
「自身の振り返りや新生活のために整理をしたい」
と思いましたら、身辺整理をしてみてもよいかもしれません。
もし自分で片付けが難しい、不用品回収は業者に依頼したいと思いましたら、是非サントラストへご相談ください。
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