2021/12/14

実家を片付けたい。親を説得するコツとやってはいけないこと

仕事が忙しく、久しぶりに実家に帰ってきたらゴミ屋敷

実家がこのようにゴミ屋敷化してしまい、物も探してもどこにあるのか分からない状態になってしまうと何か緊急事態の時に対応が出来ません。

親の健康のためにも実家を片付けたい!と思われる方も少なくないでしょう。
しかし、実家を片付けると思っても、両親から了承がなければ掃除はできません。
さらに実家の片付けが原因で親子絶縁してしまうケースはめずらしくありません。

今回は実家の片付け方親の説得やってはいけないことについてご紹介していきます。

 

1. 実家の片付けの説得

そもそも実家を片付ける目的はなんでしょうか。
それぞれのご家庭で目的は変わっていきますが、1番多いのは親の健康のため、または生前整理をしてほしいということではないでしょうか。

しかし、親へ「片付けをしよう!」というのに中々抵抗があります。
中には、それらの衝突により親子絶縁してしまったなんてケースもありますので、慎重に進めていかなければなりません。

親のためを思って片付けを提案をするのに、ここで喧嘩なんてしたくありませんよね。
ここでは親への説得のコツについてご説明していきます。

 

a.ゴミ屋敷・汚部屋の場合

実家がゴミ屋敷化してしまった場合、親の健康が心配になりますよね。
ゴミ屋敷化してしまうことで、溜まってしまったゴミやハウスダストなどの埃により健康被害を引き起こしてしまう原因にもなります。

また、火事や震災などがあった際には積み重なったモノやゴミなどで逃げ遅れてしまう、または下敷きになってしまい圧迫死の可能性があります。
ゴミ屋敷は様々なリスクが付きまといます。

ゴミ屋敷の場合、特に伝えるべきなのは「親を主体にして話を進めていく」ことです。
何が危険なのか、どうしたらリスクから回避できるのかも伝えることで、今の現状を認識してもらうのが大切です。

感情的にならず、今を確認をしていく形で話を聞いてもらいましょう。

 

b.生前整理

ゴミ屋敷の他に生前整理として、実家を片付けたい方もいるでしょう。
生前整理をすることにより、親の意思に沿った整理をすることが出来るので、「今のうちにやってほしい!」と思れる方も少なくありません。

しかし、生前整理の場合はご両親へ片付けを申し出るのはとても勇気がいります。
下手をすれば、「お金の事しか心配してないの?」「そんなに迷惑かな…」など衝突してしまう原因にもなります。

もし生前整理を説得したいという方は、片付けるメリットを伝えてみるのはいかがでしょうか?
生前整理は死後のためだけでなく、現在のためでもあります。


生前整理のメリットについては前回の記事でくわしく解説をしていますので、説得を考えている方は是非参考にしてみてください。

→「遺族のために生前整理は必要か?生前整理をするメリットとは?

 

 

2. 実家がゴミ屋敷化・汚部屋化してしまう原因

そもそも実家がゴミ屋敷汚部屋化してしまう原因はなんでしょう。
これらの原因が分からないまま、説得をしても納得をしてくれません。
実家が汚くなってしまう原因はいくつかあります。
原因をきちんと知り、説得に挑みましょう。

 

a.価値観の違い

現代では物が溢れていることから、ミニマリストを意識されている方は多いですよね。
しかし、この考え方は世代によって大きく変わります。

特に戦争を経験され、物がなく十分に食事を食べることが出来ない、飢餓を経験されている世代の方は物を買い溜めしてしまう傾向があります。
食べ物も多く買ってしまい、使いきることが出来ず賞味期限が切れてしまう。
または、既に所持しているのにも関わらず購入をしてしまうなど…

また戦後の高度経済成長期によって物を多く所持していることで、ステイタスが得られるなどから、物欲が抑えられない方もいらっしゃいます。
物欲が抑えられないからこそ物が増え続け、最終的にはゴミ屋敷化してしまいます。

 

b.体力の低下

年を重ねるにつれ体力が衰えてしまい、中々思うように動けなくなってしまいます。
昔のように少し無茶をしても全然平気!というわけではありません。

そのため、今まで難なくこなせていた掃除でも行き届かなくなってしまいます。
少しの掃除でもなかなか大変です。
また、病気など認知症が発症していた場合、さらに片付けるのが難しくなるでしょう。

手を付けることも難しくなっていくことで、少しずつ家が散らかっていきます。
ゴミ屋敷汚部屋化してしまえば、もう片付けること自体が難しくなるのです。

 

c.孤独

子世帯と疎遠になってしまった、パートナーが他界してしまった、日中話し相手がいないなどで孤独感を感じていきます。
それにより孤独感をゴミや物などで埋めようとし、物を集めてしまう方も少なくありません。
人付き合いがない方にとって、孤独は特に深刻な問題です。

 

 

3. 片付けの流れ

ここまで説得のコツ、原因について詳しくご説明しました。
片付けに納得してもらえたら、散らかった家を片付けるのみです!
片付けにもいくつかポイントがありますので参考にしてください!

 

a.日程を決める

片付けをするのには、いきなりしてしまうと何かと中途半端になります。
片付ける日程を予め決めておくことで、片付けのスケジュールをしっかり決めることができます。

スケジュールを決めることでだらだら片付けをせず効率よく出来ますので、日程は必ず決めておきましょう。
特にゴミ屋敷化してしまった家なら特にスケジュール管理は大切です。
親の健康のために早く終わらせたい!と思いがむしゃらに片付けをしても、ゴールは見えてきません。

 

b.事前に捨てられるものを決めておく

その場で行き当たりばったりで仕分けをしてしまうのはNGです。
仕分けをする際に、親と喧嘩になってしまう可能性があります。
喧嘩をしながら片付けを行っても、進みたくても進みません。

予め、親御さんと何を捨てるか、何を残すかを決めておきましょう。
事前に決めておくことで悩む時間も減らすことが出来ます。
また、1年以上使っていないものを捨てるなど、捨てる条件を決めると仕分けがしやすくなりますのでおすすめです。

 

c.片付けに必要な準備をする

例えば、使っていない家電を捨てる、使っていない家具を捨てる場合は粗大ゴミシールなどが必要になります。
またガラスなど素手で触るのが危険な場合は、軍手などを用意しておく必要がありますので、捨てるものが決まったら片付けを行う日までに準備をしておきましょう。

 

 

4. 絶対にやってはいけない!3つの注意点

親の説得が完了し、片付けの日程も全て決まって安心してはいけません。
片付けが本番ですので、ここでトラブルや衝突は避けたいものです。

片付けをする上で気を付けなければならない点は3つあります。

 

a.親の意思を尊重する

片付けをしている最中に、ついつい口を出してしまいますよね。
自分は「これは必要ない」と思っても、本人は捨てたくないと思うことがありますよね。
そんな時に以下のワードは言ってはいけません。

『これ要らないでしょ』
『いつ使うの?どうせ使わないでしょ?』
『片付けを手伝っているのに』

片付けは本人の意思を尊重して行わなければなりません。
捨てられないと本人が希望をしていたら、「一旦保留ボックスに入れておこう」などを言って本人意思を尊重しましょう。

もし、これは絶対必要ないと思いましたら、必要のない理由を親にとって片付くメリットを伝えます。
本人にとって何が最善なのかを伝えることが大切です。
ここを自分の意思で進めてしまうと親子関係に亀裂が入ってしまうかもしれないので、慎重に進めていくことをおすすめします。

 

b.日程を多く見積もっておく

あまりにも日程を詰めすぎては疲れてしまいます。
また年齢によっては、片付けることが困難のため親御さんの状況に合わせて

日程を見積もっておく必要があります。

週に1~2回で片付けを行う、1日1部屋片付けるなどの小さいゴール決めて置くことで無理なく片付けを行えます。
日程は詰めすぎず、多く見積もっておきましょう。

 

c.資産の話をいきなりしない

これについては生前整理の際に、特に気を付けなければなりません。

いきなり資産の話をしてしまうと精神的なショックを与えかねません。
老い先が短い、資産の心配しかしてないのかなどショックを与えるかもしれません。
整理をしている最中に、

「通帳はどこ?」
「権利証、証明書はどこにしまった?」

などはなかなかドキっとします。
資産は人によっては触れてほしくない方もいるでしょう。
いくら親でも、いきなりお金のことを聞くのは不作法です。

 

 

5. 片付けが難しいと感じたら

親や自分の年齢や体力面で、片付けることが難しいと感じる方も少なくありません。
場合によっては片付けの最中に、けがや事故に繋がりかねません。

自分たちで仕分けをすることで安心という方はいらっしゃいますが、無理をして事故になってしまっては元も子もありませんよね。
自分たちで片付けが出来ないと感じましたら、無理をせずプロに依頼するのも良いのではないでしょうか?

 

a.片付けのプロに依頼する

片付けのプロに依頼することで、片付けの手間を省くことが出来ます。
特にゴミ屋敷化してしまった場合は、早急に対処をしなければなりません。

また、ゴミや不用品の量によっては、片付けることが困難になります。
ゴミの悪臭や害虫が発生してしまっている場合は、健康被害を受けるかもしれません。

生前整理もゴミ屋敷の場合も、何を残すのか、捨ててほしいものなど希望を伝えることで、依頼者に合わせた片付けをしてくれます。
さらに自分たちで行うよりも短期間で行ってくれるため、早く済ませたい方にとっては安心です。

 

b.業者の選び方

片付けのプロである業者へ依頼することにより、手間がなく短期間で片付けることができます。
しかし、業者に依頼することにより、それなりに費用はかかります。
中には悪徳業者もいるので、特に注意が必要です。

業者を見極めるためには、複数社見積もりを取ることが必須です。
複数社見積もりを取ることで、悪徳業者を見極めることが出来ます。
また、業者によってサービスが違うので、自分にあった業者を見つけることが出来ます。

業者に依頼した場合の費用や業者の見極め方について、詳しく知りたい方は前回の記事で解説をしているので、是非参考にして見てください。
→「費用を抑えたいたい方必見!遺品整理の費用相場と安く費用を抑えるコツ

 

 

6. まとめ

実家を片付けるとなると説得が大変、納得してもらえるのかと不安になります。
親の健康のため生前整理など様々な目的があるかと思います。
しかし、自分の親だからといって遠慮なしに進めてはいけません。

実家は自分の家でもありますが、親の家です。
一人暮らしや実家を出てしまっていた場合はなおさらです。
親の意思をしっかりと尊重して、片付けを行いましょう。

もし片付けるのが難しい、早く片付けを済ませたい方は、是非サントラストへご相談ください。

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