2021/12/10

このまま処分しても大丈夫?遺品整理において遺品の供養は必要?

遺品整理は残すもの、処分するものとで仕分けをしますが、

「このまま捨ててしまったらバチが当たってしまうのではないか?」
「故人に申し訳ない」

など思う方もいらっしゃるでしょう。
やはりそのまま処分をしてしまうとなると、本当に良いのか不安になってしまいますよね。

今回は故人が残した品、遺品の供養はどこで行えばいいのか供養は必ず必要なのかについて詳しくご説明していきます。

 

1. 遺品整理とは

遺品整理とは故人が残した品を整理することを言い、遺品整理をすることで残された親族で資産の形見分け、相続をするために行うものです。

被相続人が死亡してから10か月以内に相続税の申告をしなければならないため、相続税の申告前に遺品整理をしなければなりません。

遺品整理をする前に、相続をするかしないかの決定を親族間で話し合いをし決定をします。
相続の決定をせずに、遺品整理をすると法的な落とし穴にはまってしまいます。
遺品整理に参加した親族は、残された遺産、財産が負債であっても相続放棄をすることが出来なくなります。

そのため、遺品整理をする前に必ずやらなければならないことがいくつかあります。

遺品整理の流れや注意点について、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
→「大切な人のために。遺品整理の手順と気を付けるべきポイント。

相続税について詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
→「遺品整理をする前に!相続税はいくらかかるの?相続税の申告の流れは?

 

 

2. 遺品の供養・お焚き上げ

遺品供養・お焚き上げをする目的は、故人を偲ぶことが目的です。
遺品の供養として一般的に行われているのはお焚き上げです。
仏教では遺品を燃やし浄化を行い、故人のもと天へ帰すことで故人を偲びます。

供養をせずにゴミとして捨ててしまうと、罪悪感を感じてしまう方は少なくないでしょう。
また、粗末に扱い処分してしまったらバチあたりになってしまうのではないかと、ハラハラしてしまいますよね。

遺品の供養は故人のために行うもの、面倒くさがらずしっかり供養をしましょう。

しかし、遺品の供養といっても全て供養するべきなのかよくわからないですよね。
ここからは供養するべきもの供養をしなくてもいいものをご説明していきます。

 

a.供養するべき遺品

供養するべき遺品は大まかに以下5つになります。

  • 仏壇・神棚
  • 人形
  • 写真・アルバム
  • 故人が愛用していたもの
  • 衣類
仏壇・神棚
これらの遺品は仕分けする時点でどうしたらいいか迷う品物です。
特に仏壇や神棚はそもそも処分をしても問題ないのか、罰が当たってしまうのではないかと思ってしまいます。
仏壇や神棚は必ずお焚き上げをし、正しい処分をしましょう。
人形
ご自宅にあるご家庭はもう少ないのかもしれませんが、代々受け継いできたひな人形などがご自宅にある方もいらっしゃるかと思います。

人形は日本人形、ぬいぐるみ、外国の人形など様々な種類がありますね。
昔から人形には魂が宿るといわれていますので、少し怖いと思われる方も少なくないないかと思います。

仏壇・神棚と同様に人形も供養をするべきと言われています。
人形供養と言われるぐらいメジャーのため、少しでも不安を取り除くためにも人形は供養しましょう。

写真・故人が愛用していたもの・衣類
仏壇や神棚、人形以外に供養するべきなもので入っている、この3つは故人が使用していたもの、故人の思いが詰まっているものです。
故人にとって一番にゆかりのあるものは必ず遺品供養お焚き上げをしてもらいましょう。

お焚き上げの目的としてご説明しましたが、お焚き上げは故人を偲ぶものです。
また、遺品整理をする際に、故人のものを仕分けすると思い出してしまい、捨てたくない、捨てられないと思われる方は多くいらっしゃいます。

自分の気持ちの整理のため、故人のためにもお焚き上げをしましょう。

 

b.供養が必要ないもの

遺品供養が必要ないものは、基本的に故人が「残してほしい」と言ったものになります。
残し、これからも使用する場合は供養は必要ありません。

しかし、故人が何も残してほしいものを家族に伝えなかった場合は、処分に入ってしまうため予め家族には何を残すのか伝えておかなければなりません。

また物によっては遺品供養が必要になってきますので、エンディングノートなどに何を残すのか記載しておくか、家族に予め伝えておくようにしましょう。

 

 

3. 遺品供養はどこで?

ここまで遺品供養・お焚き上げの必要性についてご紹介しました。
では遺品供養はどうやって行えばいいのでしょうか?

遺品供養の方法は3つの方法があります。
①自分で行う②神社・仏閣に依頼をする③業者に丸ごと依頼する。
ではご説明していきます。

 

①自分で行う

自分で行うとなると、お庭や自分の土地で火を焚いて行います。
自分で行う場合は、第三者に頼まず行うため、費用はほとんど掛かりません。
お線香など、お焚き上げに必要な物を準備するだけで済みます。

しかし、お焚き上げをするには火を焚いても良い環境でなければなりません。
それなりの広さ、他の方に迷惑がかからない環境でなければ行えません。

また、供養の流れは分からない方も多く、合っているのか不安になります。
もし自力で出来ないと感じたら、プロに依頼をしましょう。

 

②神社・仏閣に依頼する

遺品の供養を依頼するのにメジャーなのは、やはり神社仏閣ですね。
自宅の宗派、檀家さんで昔から縁のお寺に依頼するパターンが多いかと思います。

神社・仏閣に遺品供養の方法は2つあります。

現場供養
現場供養はその名の通り、自宅または故人が住んでいた家に宮司さん、僧侶の方にきてもらい遺品の供養をしてもらう方法
合同供養
合同供養は、神社やお寺に遺品を持ち込んで他の方と一緒に供養をしてもらう方法

遺品供養には2つの種類がありますが、費用は現場供養の方が若干高めです。
やはり僧侶、宮司さんをご自宅にお呼びするので、合同供養よりも費用がかかってしまいます。

 

③業者に依頼する

遺品整理業者に遺品整理遺品の供養を依頼することが出来ます。
最近では遺品整理を業者に依頼する方が増えてきており、供養も一緒に依頼することも少なくありません。

しかし、遺品整理は自分で行う方にとっては割高になってしまいますので、遺品供養だけを依頼したい場合は神社・仏閣に依頼したほうが良いでしょう。

 

 

4. 遺品の供養はするべき!

遺品の供養の仕方、どこへ依頼するべきなのかについてご説明をしていきました。
遺品供養は面倒だと感じてしまう人も中にはいらっしゃるかと思います。
遺品整理を早く済ませたいと思い、焦ってしまうかもしれません。

しかし、遺品供養は遺品整理の工程の1つです。
また、故人を偲ぶためにも遺品の供養・お焚き上げは必要です。

遺品整理は精神的、体力的面の負担が大きく、非常に時間がかかるため大変です。
そのため気持ちの面で参ってしまう方も少なくないのはないでしょうか。

もし自分で行うことがきついと思ったら、無理をせず自分に合った方法を探しましょう。

 

 

5. 自分で遺品整理が出来ないと感じたら

先ほどでもお話ししましたが、遺品整理は大変負担が大きいものです。
遺品1つ1つ確認する作業は神経を使います。
また、大切な家族を亡くした悲しみが癒えないままの作業は、さらに辛い作業になります。

少しでも難しい、辛いと感じたら無理をせず業者へ依頼することをおすすめします。
遺品整理を業者へ依頼する場合メリットについてご紹介します。

 

a.遺品整理を業者へ依頼した場合

遺品整理を業者へ依頼した場合は、以下のような流れになります。

見積もり・打ち合わせ

実作業

お支払いの

最初に現地見積もりをし、どのくらい費用がかかるのか見積もりを出します。
見積もりからどのような流れで遺品整理をするのか、依頼者の希望を聞き、希望に沿った整理をご提案し、決めていく形になります。

しかし、遺品整理を業者へ依頼するとなると、やはり費用はかかります。
費用は部屋の広さ品物によって変わってきます。

遺品整理を業者に依頼した際の費用の相場については、前回の記事でご説明しているので是非参考にしてください。
→「費用を抑えたいたい方必見!遺品整理の費用相場と安く費用を抑えるコツ

 

b.業者へ依頼するメリット

業者へ依頼した場合、自分で行うよりも短期間で整理をすることが出来、時間を短縮できます。

業者に予め要望を伝えてからの整理になりますので、残してほしいもの、処分するもの、遺品供養など全て業者が一括で行ってくれます。
遺品整理は負担が大きので、業者が一括で行ってくれるとなると非常に助かります。

また、必要な手続きにも専念することが出来ます。
同時進行で手続きや遺品整理、供養なども行ってしまうと散漫してしまい、集中できなくなってしまいます。
特に手続き遺品整理は気を付けなければならない点が多いです。

少しでも自分たちの手に負えないと感じましたら、業者に依頼するのも良いのではないでしょうか?

 

 

6. まとめ

遺品供養の目的、供養の仕方について詳しくご説明しました。

遺品供養は故人を偲ぶためにも必要なものです。
何もせず、ただ処分をしてしまうとなると自身の中に罪悪感が残ってしまい、気持ち悪いですよね。
供養・お焚き上げはなるべく行いましょう。

しかし、遺品整理や手続きなども行うとなると非常に大変です。
負担が大きく、忙しいあまり手続きでミスをしてしまったら元も子もありません。
無理をせず遺品整理を進めていきましょう。

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