ゴミ屋敷にさせる原因は、その人の環境や状況によって様々あります。
しかし、ゴミ屋敷化させる原因として主にあがるのは「心の病気」、精神疾患から起こるものが多くあります。
ストレス社会と呼ばれている現代から、「心の病気」からゴミ屋敷化してしまい、悩まれてる方は少なくありません。
精神疾患は男女問わず発症する精神障害、病気です。
特に精神疾患などの「心の病気」は若者世代に多く問題となっています。
今回は「心の病気」の種類、対策と放置することでどんな危険性があるのかをご紹介します。
目次
1. ゴミ屋敷とはどんな状態か
そもそもゴミ屋敷とはどのような状態のことを指しているのでしょうか。
ゴミ屋敷の特徴として、
- 足の踏み場がない
- 部屋全体にゴミや物が散乱している
- 生活できる空間がわずか
などの3つの状況を指します。
ひどい場合は玄関前までもゴミが積み重なってしまい、最悪はトイレやお風呂まで使用が不可能になってしまうことがあります。
最近では、トイレまでもゴミで溢れてしまい、ペットボトルで用をたすケースもあります。
また、散乱したゴミから害虫が発生し、悪臭が部屋をたちこませます。
ここまで来ると人間らしい生活とはほど遠く、一般の方であれば生活することは不可能でしょう。
このようにゴミ屋敷というのは非常に危険な状態なのです。
2. 「心の病気」とは何か、原因とは
「心の病気」、精神疾患には主に4つの種類があります。
精神疾患に陥る原因は人によって様々です。
また、このような精神疾患は自身が気づかないうちに徐々に進んでいます。
心の病気になってしまうのは男女の割合が半々、平均年齢は30代が多いとされています。
このように若者世代になりやすいとされているため、若いから問題ないということではありません。
ストレス社会だからこそ気を付けなければなりません。
では精神疾患になる原因、また病気の種類についてご説明していきます。
a.うつ病
精神疾患と聞くと、まず真っ先に思い浮かぶのはうつ病だと思います。
うつ病は気力がなくなる、気分がひどく落ち込むなどの症状があり、何事も無気力になり考え方も否定的になります。
その他にも不眠症、疲れやすい、体がだるいといった精神だけでなく、身体にも影響を与える精神障害です。
うつ病の中にも躁うつ病、大うつ病などの種類があり放っておくと非常に危ない病気です。
うつ病の原因は、脳になんらかの問題が発生しているといわれています。
うつ病が発症してしまう背景として、元々の考え方や日常生活において過度のストレスがかかることで発症する場合が多くあります。
人間関係に問題があった、大切な人を亡くした、失恋、仕事などからストレスがかかり、うつ病になってしまうこともあります。
b.買い物依存症
買い物依存症とは、物を買うことで安心感や幸福感を得るために、現実逃避をする依存症です。
買い物をすることで幸福感、喜びを感じ、自身の心を満たそうとします。
何か嫌なことや辛い、イラつきを感じた際に衝動買いをしてしまう心理が働きます。
そのため自身の機嫌を取る方法が「買い物」のみとなってしまうのです。
買い物=機嫌を取るになってしまうため、せっかく買った服や物などが使用されません。
また、使用もしないからといって処分することもしないため、必然的に買ったもので家が溢れていきます。
このように買い物依存症になりやすいのは女性が多いのが特徴です。
もし、最近使わない物が増えた、外出したら物を買ってしまうなどがありましたら、自分が買い物依存症ではないか疑いを持った方が良いでしょう。
c.強迫性障害(OCD)
この病気は自分の意思に反して考えが頭に浮かんで離れず、その思考を振り払おうとして同じ行動を繰り返してしまう精神障害の1つです。
リストカットなど自身を傷つけてしまう行動も、この病気に当てはまります。
毎日同じ習慣を繰り返さないと不安になる、誰かに暴力や危害を加えられてしまうのではないかという恐怖など、自分の中で決められたルールが強い人ほど起こる症状でもあります。
この障害は、対人関係、仕事のストレスなどの日常生活や、人生におけるライフイベントの際に発症してしまうケースが多いです。
この強迫性障害から、ゴミ屋敷化してしまってもゴミを捨てられない、捨てなければいけないと思ってたとしても思ったことと別の行動をしてしまうことがあります。
d.セルフネグレクト
セルフネグレクトも精神疾患の一つです。
ここまで紹介してきた症状の中でも軽い方だと認識されやすいですが、実際は「心の病気」です。
セルフネグレクトの場合は、自身に対して無関心になるという症状があります。
無関心のため、自分の生活に対して何も感じない、思わないなど「どうでもいい」という心理に働いてしまいます。
関心がなくなるため、食事、風呂など生活に必要な行動を取らなくなります。
このようにセルフネグレクトになることで、孤独死を誘致してしまう可能性があります。
家がゴミ屋敷になっても片付けをせず、捨てることをしない、いわば行動を起こさなくなります。
原因として、前述の病気と同様に対人関係、仕事上のストレスなどから発症します。
また、人に頼ることができないなどの意識からセルフネグレクト化させます。
3. ゴミ屋敷を放置することでどんなリスクがあるのか
ここまで「心の病気」の種類、原因について説明しました。
これらの病状を放置することでゴミ屋敷化してしまいます。
また、精神疾患のままゴミ屋敷を放置してしまうことで、命の危険を脅かすことにもなりかねません。
では、ゴミ屋敷を放置することでどんなリスクがあるのかご説明します。
a.災害
ゴミ屋敷を放置することで、火災などの災害のリスクが一般の家よりも高くなります。
大量のゴミが積みあがっている状態で、万が一発火してしまった場合は一瞬で火の海となります。
発火の原因として台所の火の元、またネズミや害虫が発生してしまっていた場合、ネズミが電気コードを齧ってしまいどこから発火する可能性があります。
火災だけでなく地震などの災害も例外ではありません。
物が積みあがっている状態で生活をしていると、大きな地震が来た際に物の下敷きとなってしまい外へ脱出することが出来なくなってしまいます。
b.体調不良
ゴミ屋敷化してしまうことで、ゴミの臭いが悪臭になりウジ虫や害虫が発生してしまうこともあります。
悪臭や害虫により、アレルギーや呼吸器官の炎症などから重度の病気にかかってしまいます。
また、トイレやお風呂が使用不可の状態になってしまうと衛生管理が出来なくなり、病気にかかりやすい状態を作ってしまいます。
もし精神疾患も患っていた場合、恐ろしい事態になります。
c.法的措置
ゴミ屋敷の悪臭や害虫の発生により、近所トラブルなることも珍しくありません。
自分の家だから関係ないというわけではなく、近隣住宅にも影響が出てしまいます。
近所トラブルから法的措置に発展してしまった場合、行政から強制的に清掃、処分を受けてしまいます。
また、清掃やゴミの処分にかかる費用は行政が負担してくれるわけではなく、清掃完了後まとめて費用を請求されてしまいます。
自身で掃除をするよりも割高になってしまう可能性があるため、法的措置を取られる前にゴミ屋敷を片付けを行うべきです。
4. 「心の病気」でゴミ屋敷になってしまった場合
「心の病気」つまり精神疾患によってゴミ屋敷化してしまった場合、早急に対策をしなければなりません。
精神疾患とゴミ屋敷が重なってしまうと非常に危険な状態になります。
最悪の場合は命を落としてしまう場合もあります。
自分自身の身を守るために、まずは早めに対処をしましょう。
また精神疾患に対しての対策も必要となります。
では、ゴミ屋敷になってしまった場合何をするべきかご説明します。
a.病院を受診する
まずは病院を受診し、自身の症状を自覚する必要があります。
特に精神疾患は自覚しづらい病気です。
また、自覚をしなければ完治することができません。
病状に合わせた治療を受けなければなりません。
精神疾患だからゴミ屋敷を掃除、片付けなければならないというのではなく、ゴミ屋敷になってしまうと近隣トラブルに発展し、法的に措置を取られてしまいます。
そのような事態になってしまうと自身の家族や周りの人を巻き込んでしまいます。
しかし、まずは心の健康を取り戻さない限り、ゴミ屋敷を片付けることは出来ません。
まずは病院を受診し、自身が病気であることを自覚し、直そうとしなければなりません。
そのためには家族や友人、パートナーが声をかけ病院を受診出来るような環境を作ることが必要です。
精神疾患は自覚がしづらい病気です。
自身で「自分は病気なんだ」と自覚することは難しいです。
周りの人のサポートが必要不可欠になります。
b.業者へ片付けを依頼する
自身の心の病気を自覚し、治療を受けるようになる、克服することが出来てきたら、
今まで暮らしていたゴミ屋敷を片付けましょう。
精神疾患からゴミ屋敷を作ってしまう心理として、片付けや掃除の意欲がわかないなどの他に、ゴミを溜め込む事によって安心を得ている場合もあります。
ゴミが自分を守るための防具になり、捨てることに対して不安が出てしまうため捨てられないのです。
ゴミ屋敷化してしまった部屋をきれいにすることで、心も体も健康を保つことができます。
ゴミ屋敷を掃除するとなると片付ける期間を作らなければなりません。
何年も積み重なってしまったゴミ屋敷の場合、自身で片付けることは至難の技です。
自身で処分、片付ける場合は自治体の規則に従って不用品やゴミを処分しなければなりません。
その際に必要なものを集めたりするため、かなり時間がかかってしまいます。
もし自身が片付けるのが難しいと思ったら専門の業者へ依頼しましょう。
業者に依頼することで最短で1日、長くとも1週間で片付けをしてくれます。
また、最近の不用品回収業者やハウスクリーニングは処分、買取、部屋の掃除をまとめてパックで行ってくれるところもあります。
ゴミ屋敷になってしまった家で、ゴミの処分だけかそれとも部屋の掃除もしてほしいのか、自身の希望を叶えてくれる業者を探してみましょう。
しかし、業者へ依頼する際にやはり費用は気になります。
業者によって費用やサービスは様々なので複数社に見積りを出してもらい、比較することが必要です。
業者の費用相場や選び方について詳しく知りたい方は「ゴミ屋敷を片付けたいけどなるべく費用は抑えたい!業者へ依頼した場合のかかる費用とは?」を是非ご参考ください。
5. まとめ
ゴミ屋敷化してしまう「心の病気」精神疾患は様々な病気があります。
ストレス社会と呼ばれる私たちの生活している現代で、このような「心の病気」で悩まされている方は少なくありません。
また、自覚しづらい病気のため、自分は心身共に健康だと思い込んでいる場合があります。
精神疾患ではないから大丈夫ではなく、
自覚が難しい病気だからこそ気を付けていかなければなりません。
最近は精神疾患からゴミ屋敷化してしまう部屋が増加しています。
特に若者世代にこのような状態がよく見られると言われているため、男女問わず気をつけていきましょう。
もし、ゴミ屋敷化してしまった、もう手を付けることができない、自分で片付けることが難しいなどお悩みがありましたら是非サントラストへご相談ください。
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