2021/11/02

遺品整理はいつまでにするべき?始めるタイミングとするべきこと

遺品整理と聞くと、

「早めにしなければいけない」
「遅すぎると後から大変になる」

とよく言われますが、実際いつまでにやらなければならないという絶対的な決まりがなく、具体的な時期まで分かりません。
始めようとしてもいつから始めればいいのか迷ってしまいます。

今回は遺品整理の始める時期いつまでにしなければならないのかをご紹介します。

 

 

1. 遺品整理とは

遺品整理とは、故人が残したもの、生活用品や思い出の品を整理することをいいます。
お葬式やその他の手続きなど以外で、残された遺族がやらなければなりません。

遺品整理は非常に時間がかかります。
かつて故人が愛用していたもの、家族との思い出の品などを整理するため捨てられない、捨ててもいいのか、悩みがつきません。
さらに、大切な人のものを整理するとなると思い出が溢れて整理をすることが出来なくなってしまうこともあります。

また、精神的以外にも遺品整理は体力面でも負担がかかります。
故人の思いは確認することが出来ないため、一つ一つ確認をして仕分けをする必要があります。
遺品整理は断捨離と違い、精神面、体力面でも負担がかかるため、片付けをするための時間を多くとる必要があるのです。

 

 

2. 遺品整理を始める時期

では遺品整理を始める時期として、どのタイミングで始めたらいいのでしょうか?

遺品整理を始めるタイミングは、大きく4つの時期に分かれます。
それぞれのご家庭の状況によって始めるタイミング、ここまでにやらなければならない時期が変わります。

ここでは、始めるタイミングとしてどんな時期が多いのか、またその理由もご説明していきます。

 

a.手続きの後

死亡届や年金受給手続き、葬儀会社との打ち合わせや連絡などが完了した後になります。
遺品整理と同時に行わず、諸々の手続きを完了してから行うことが多いです。

理由として、手続きと遺品整理を同時進行に行うことでバタバタしてしまい、大事な手続きや遺品整理における資産の確認などが疎かになってしまいます。
特に遺品整理の際に資産などの確認や仕分け作業は非常に神経を使います。

もし、遺品整理をバタバタしながら行ってしまい、負債の資料があるのにも関わらず見落としてしまっていたら大変なことになります。
遺品整理をする際は、ゆっくり時間をとって確認しなければなりません。

 

b.葬儀後

お葬式の後に、遺品整理をする方も少なくありません。
特に、親族が遠方に澄んでいる場合、親戚一同が集まりやすいという利点があります。

また、遺品整理の前に相続の放棄をするか決定をしなければならないため、親族と話し合って決定することが多いです。
遺品整理は独断で行うことができないため、親族とよく話し合って決めなければなりません。

葬儀会社の中には葬儀に関することをサポートをしてくれるため、遺品整理についても相談し、葬儀後に整理を始めるというケースもあります。

 

c.四十九日のタイミング

遺品整理を始める時期として四十九日のタイミングで行うことも多いです。
四十九日は法要・法事が行われるため、親族で集まりやすい時期です。

その際に、親族で話し合い遺品整理を進めるというパターンが多いです。
また、その他にも四十九日を目安に気持ちの整理が出来るという点もあります。

そもそも四十九日とは、亡くなってからの四十九日間は7日ごとに閻魔大王様の裁きを受け、極楽浄土に行けるか裁判を行う時期と呼ばれています。
そのため、最後の四十九日は最後の判決が出る日でもあります。

四十九日は判決が出る日、一番大切な日と考えられ、法事や法要などで親族が供養をします。
このように仏教における考え方から、四十九日は遺品整理を始めるタイミングにもなっています。

 

d.相続税の申告前

相続税とは、被相続人から相続などで資産を取得した場合、その取得した資産によってかかる税金のことを言います。

相続税の期限は被相続人が亡くなった翌日から10か月以内に行わなければなりません。
期限を過ぎてしまうとペナルティが課せられてしまいます。
ペナルティとして、延滞税、無申告加算税などがあります。

また、少なく申告したなどがあった場合、過少申告加算税が課せられます。
相続税の申告は期限を守らなければならないため、時期をしっかりと確認しておきましょう。

これらの相続税の確認などから申告前に遺品整理をする方は少なくありません。

様々なタイミングがありますが、このように期限があるので早めに遺品整理をすることをオススメします。

遺品整理が相続税申告前に行わなければならないことについてよくわかったかと思います。
しかし、相続税の流れいくらかかるのかについてよくわからない方も少なくないでしょう。相続税について詳しくは「遺品整理をする前に!相続税はいくらかかるの?相続税の申告の流れは?」で解説をしていますので、是非参考にしてみてください。

 

 

3. 整理する前にやらなければならないこと

遺品整理は早めに行う方が良いですが、整理をする前にやらなければならないことが3つあります。
確認をせずに始めてしまうと後から取り返しの付かないことになりかねませんので、しっかりと済ませておきましょう。

 

a.死亡届や諸々の手続き

前述でも説明しましたが、死亡届や国民年金、厚生年金資格喪失手続き、住民票除票などなど…。
やるべき手続きが多くあります。

また、これらの手続きの中で期限があるものもあります。
遺品整理はなるべく早く行った方が良いですが、手続きなど期日があるものから先に行いましょう。

同時に行うとリスクが伴うため、手続きを終えてから遺品整理をするようにしましょう。

 

b.遺言書の確認

遺品整理の前に遺言書の確認をするのは必須です。

遺言書やエンディングノートに故人が希望する片付け方、または相続について記載されています。
相続を確認、どのように片付けるべきかをまず確認し、故人のためお互いのためにもまずは遺言書を確認しましょう。

しかし、遺言書は家庭裁判所にて検認手続きをしてからではないと確認が出来ません。
検認手続きも早く終わるわけではないので、早めに検認手続きを行うことをオススメします。

 

c.相続の放棄を決定

遺品整理の前にやらなければいけないものとして、相続の放棄の決定は必ずしなければなりません。

遺品整理に参加してしまうと、法的に相続を放棄できなくなります。
もし、故人が残した資産の中に負債があった場合、これらを放棄することができません。
そのため、遺言書を確認し相続を放棄するか、しないかを決める必要があります。

遺品整理を始める時期として葬儀後、四十九日のタイミングで親族で話し合い、相続を放棄するかどうかを話し合います。
この相続に関しては、必ず決めておきましょう。

 

 

4. 遺品整理はいつまで?

ここまで遺品整理について詳しく説明をしました。
遺品整理はいつまでにやらなければならないかという決まりはありませんが、これらの時期、やるべきことを考えると相続税の申告までには必ず行わなければなりません。

期間としては亡くなったと知ってからの10か月以内には行うようにしましょう。
相続税申告を過ぎてしまうと罰則の対象にになります。
期間が短く、スケジュールを立てずらいかもしれませんが、遺品整理や親族で話し合える時間を作るようにしていきましょう。

 

 

5. 遺品整理をする

ここまでで遺品整理の前にやらなければならないこと、確認しなければならないことについてご説明しました。
事前の手続きや確認が終わり、遺品整理を始める時期を決め、後は開始時期まで準備をします。

しかし、遺品整理をするとなったとき、漠然としたスケジュールでは途中からどのように進めていけば良いのか分からなくなってしまいます。

遺品整理をする上で、事前に残すもの捨てるもの資産にするもの、この3つで仕分けをしていきます。
事前に残すものを決めておかなければ、仕分けが進まず処分にまでたどりつけなくなってしまいます。

また、遺品整理をしていく内に故人を思い出したり、捨てたくないという気持ちから片付けが進まなくなってしまうこともあります。
遺品整理は精神面、体力面の2つの負担がかかります。
予め事前に決められるもの、余裕を持ったスケジュールで遺品整理をしましょう。

遺品整理の仕方や流れについて詳しく知りたい方は、大切な人のために。遺品整理の手順と気を付けるべきポイントを是非参考にしてみてください。

 

 

6. まとめ

今回は遺品整理はいつまでにやらなければならないのか、また遺品整理以外の手続きや相続税についてもご説明しました。
遺品整理は整理するだけではなく、手続きや準備を含めて遺品整理です。

また、余裕をもってスケジュール管理をしなければ、気づいたら報告漏れで法的に罰則を受けてしまった、相続の放棄を決めずに遺品整理をしてしまい、負債を背負ってしまったなど落とし穴があります。
このような続き等は必ず済ませて置き、余裕をもって遺品整理をしましょう。

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