2021/10/13

生前整理の仕方は?何からすればいい?生前整理の流れと注意点

最近ではエンディングノート生前整理終活といわれるものがメジャーになってきました。
20代、30代の若者までも終活を始めているとか…
そんな若い世代が始めているとなると、少し焦ってしまいますよね。

今回は生前整理の進め方流れ注意点についてご紹介していきます!

 

1. おさらい!生前整理とは??

生前整理とはいったい何でしょうか?
生前整理とは自身が元気なうち、自分の資産や持ち物などを整理して、不要なものや遺族が処分に困るものをあらかじめ処分しておくこと、相続により家族間がトラブルにならないように資産や所有物を明確にしておくことです。

生前整理を行うだけで、死後の対応がまったく変わります。
生前整理を行わなければ、当然遺品整理を遺族が行います。
遺品整理は、心身共に負担がかかるものです。

また、遺品整理などから家族間の相続トラブルが発生してしまうこもあり、珍しくもありません。
故人となった後に、遺族同士が揉めて家族間で亀裂が入ってしまうとなるのはとても悲しいです。
生前整理は残された家族にトラブルを招かず、なおかつ負担を減らしてあげることが出来ます。

また、家族のためだけでなく自身の身辺確認として振り返りをすることができるため、今段々とメジャーになってきているんです。

 

 

2. 生前整理の進め方

生前整理のおさらいが出来たところで、ここからは生前整理は具体的に何から進めていけばよいのかをご説明します。

生前整理の言葉の中にある通り『整理』をする訳ですが、ただ断捨離をするだけではありません。
先ほどもご紹介したように、生前整理とは残された家族の負担やトラブルを発生させないために行います。

そのため、断捨離の他にも手続等が発生します。
それでは1つずつご説明します。

 

a.資産目録の作成

資産目録とは、自身が持っている資産を記すものになります。
まず、自分がどれくらいの資産を持っているのか、予め調べなければなりません。

資産は、現金、有価証券、預貯金、不動産、車、宝石などが挙げられます。
その他にも、骨董品なども含まれるため、これらすべて把握しなければなりません。
挙げられた資産の種類を見ただけでも数があり、一つ一つ確認するとなると大変な作業になります。

しかし、自身が把握することで今後の対策を考えることができます。
相続税や生前贈与などで税金対策も行うことが出来るため、相続による家族間のトラブル予防にもなりますし、残された家族の負担を減らすことができます。

また、特に資産は自身が一番理解をしているため、生前整理をすることにより自身の希望に沿った対応をすることができます。
仕分け作業も大切な作業ですが、資産の確認は最も重要になります。
資産が多い方は、資産確認に期間を多めにとっても良いかもしれません。

 

b.仕分け作業

資産目録の作成が終わり、次は仕分け作業を行います。
もし宝石や骨董品がどこに置いたか分からない、そもそもあるのかも曖昧な方はこのタイミングで探してみましょう。

仕分け作業は以下の3つで進めていきます。

 

  • 必要なもの・不要なもの
  • 資産に含めるもの
  • 保留にするもの

 

 

このように仕分けをすることで、判別がつきやすくなります。
資産があり買取をしてもらうもの、あるいは不要なもで処分するものなどが見えてきます。
買取をしてもらう際は、リサイクルショップや不用品の買取をしてもらえるところに行き、現金化してもらいましょう。

また、処分するものは不用品回収業者やリサイクルショップを利用して不用品を処分してもらいましょう。

もし、迷ってしまったら保留にし、時間が経過してから考えてみるも良いかもしれません。
しかし、保留にしたからといってずるずると時間が経ってしまっては、せっかく生前整理をしたのに勿体ないです。
保留にした品は期間を決めて、いるものかいらないものか決めましょう。

また、仕分け作業をしていくうちに残しておきたい物も出てくるかと思います。
残したいもの、必要なものは不要なものと別にしてまとめておきましょう。
自身で決めていくのも良いですが、迷ってしまった際は家族に聞いてみるも良いかもしれません。

思い出の品、家族にとって大切なものでもあるためしっかりと仕分けをしましょう。

 

c.遺言書の作成

前回の記事「遺族のために生前整理は必要か?生前整理をするメリットとは?」に遺言書の種類について説明しました。

遺言書には2種類ありますが、トラブルを予防したい、回避したいと思うならば公証人役場で遺言書を作成しましょう。

遺言書には、相続させる相手、分配の仕方や全ての資産を相続するなど様々なケースによって書き方が変わってきます。
自身で遺言書を作成する場合は、事前に確認をしておきましょう。

公証人役場で作成する場合は公証役場で遺言書を作成しますが、作成するにあたり2人以上の証人が立ち合いをしなければなりません。
立ち合いのもと、公証人がパソコンで作成をします。
もし、証人がいない場合は、公証役場か専門家に相談をしましょう。

 

d.エンディングノートの作成

エンディングノート遺言書は似たような物では?と感じた方も少なくないのではないでしょうか?

遺言書には法的な強制力がありますが、エンディングノートには強制力はありません。
それでは、何を書けばいいの?と思ってしまうかもしれませんが、家族や友人、自分の希望を書くものになります。
生前整理をする上でエンディングノートは絶対に必要!というわけではありませんが、
遺言書には書くことが出来なかったもの、家族へのメッセージなど書くことができます。

また、葬儀の費用や形、見分けリストなど書くことによって、残された家族が迷わずに選択をすることができます。
負担を減らすことだけではなく、自身の希望も伝えることが出来るのがエンディングノートです。

エンディングノートには遺言書と違い、決まった形式はありません。
手紙でも良いですし、ノートでも問題ありません。
作成する際は自身とじっくり向き合って作成をしましょう。

また、作成することにより自身と向き合うことが出来るため、何をすべきか何をしたいのかが明確になります。

 

 

3. 整理する際の注意点

ここまで生前整理の仕方についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
生前整理をするとなるとやらなければならない事がたくさんあります。

しかし、生前整理をする上で注意しなければならない点が3つあります。
ここでは生前整理の注意点をご説明します。

 

a.個人情報の取扱いに気を付ける

個人情報が出てくるものとして、銀行口座やパソコンやスマホのIDとパスワードなどデジタルのものはこのようにIDパスワード必須です。

また、これらをメモした紙がなくなってしまった、忘れてしまったなどありますと再発行の手続きなどが大変になります。

それだけではありません。
分からないから放置したとなると、永久的に自身のデータが残ってしまい、そのデータが悪用されてしまう可能性もあります。
もし、IDやパスワード、口座番号などのメモなどがありましたら、しっかりしまうかエンディングノートなどに記載しておきましょう。

今はどこでも個人情報を抜かれてしまう世の中です。
個人情報は自身が把握し、大切に保管しておくようにしましょう。

そして、必要がなくなったら消去などをしてトラブル予防をしておくと良いかもしれません。

 

b.時間を確保する

生前整理は1日や数日で終わるものではありません。
一気に早く済ませてしまおうとすると、必要なものが抜けていたりバタバタしてしまい、確認などが疎かになってしまいます。
特に資産の確認や仕分け作業は、時間をとりじっくり行った方が良いです。

急いで作業をしてしまうと、不用品だと思って処分してしまった物が実は資産に関係する大事な書類だった!なんてこともあります。
ゆっくり時間を掛けるからこそ、自身と向き合うことができ、どうしていくかを再確認することが出来るのが生前整理です。

誤って処分をしてしまうと取り返しのつかないことになりかねません。
時間にゆとりがあり、時間を確保してから生前整理の作業をしましょう。

 

c.家族に話をしておく

生前整理をする上で家族に話しておくことは大切です。
資産がどれくらいあるのか、家財をどうするべきなのかなど予め指示するものは伝えておきましょう。

エンディングノートを作成した場合は、書いた内容によって進めてほしいなど希望を予め伝えておくことで今後の対応がスムーズになります。

また、家族と話すことでやらなければならないことを思い出したなどもあるかもしれないので、自分が生前整理をする、生前整理をしたなどの報告もしっかりと伝えましょう。
このようにお互いの意思の確認も、生前整理をする際に必要なものになります。

 

 

4. 業者へ依頼をする際の注意点

ここまで自身が生前整理をする仕方、注意点をご説明してきました。
生前整理はやらなければならないことがたくさんあり、中には業者へ依頼する方もいらっしゃいます。

生前整理は断捨離と違い、確認しなければならないものがあり、非常に神経を使います。
業者へ依頼した場合、やはり気になるのは費用サービス内容です。

また、最近では悪徳業者がいるため、もし依頼するならば悪徳業者に引っかかりたくないと当然思うでしょう。
ここでは生前整理を業者へ依頼する場合の注意点をご紹介していきます。

 

a.自身の希望をしっかり伝える

生前整理を依頼するにあたり、大切なのは自身の希望を伝えることです。
うっかり希望を伝え忘れていたなどがあり、希望通りにならなかったら悲しいです。

生前整理は掃除と違い、1つ1つ丁寧に作業をしなければなりません。
依頼主の思いや希望に沿った整理を行わなければなりません。
自身の希望は必ず、細かく伝えておきましょう。
伝えることでどのように整理をするかなどをお互いで決めていくことが出来るため、伝え忘れがないようにしましょう。

 

b.費用は明確か

業者へ依頼する際に、事前の複数社見積りは必須です。
この見積りから会社を比較することができます。
この見積りの中で、費用はどれくらいか、1つ1つの作業や品によっての金額を確かめることができます。

また、見積りをする際にその業者のサービス内容も確認しておくと良いでしょう。
サービス内容によっても費用は変わってきますので、安易にこれもあれもと含めていくのではなく、自身の希望に沿うサービスを探しよく聞いておきましょう。

サービス内容、料金体系は業者によって違うため、複数社見積りする時によく確認しておくと絞り込みやすくなります。
見積りの際の、費用確認、サービス内容の確認は絶対にしましょう。

 

c.悪徳業者ではないか確認をする

「どこを基準に見るべき?」
「見極めろといわれても分からない」

こう思われた方は少なくないと思います。
悪徳業者かどうか確認する方法はもちろんあります!

見極める方法は以下2つです。

①どんぶり勘定ではないか
どんぶり勘定になっていないかの確認は見積りの際にわかります。
先ほどご紹介したように、見積り時の費用が明確ではなく、ざっくり〇〇万円と記載されているところには要注意です。

このような費用により、依頼主と業者で金銭トラブルに発展したケースは珍しくありません。
見積り時に費用が細かく書いているかどうかで、見極めることができます。

もし、どんぶり勘定で出された、あるいは費用が明確ではないと感じましたら、別の業者へ依頼することをオススメします。
見積りをもらいましたら、細かく確認をし善良な業者へ依頼しましょう。

②資格をもっているか
生前整理だけでなく、遺品整理、一般の家庭の整理などには専門の資格がなければ行えません。

不用品の買取であれば「古物商」、廃棄物など壊れてしまった家財の回収であれば「一般廃棄物運搬許可」などが必要になります。
これらの資格や許可がなければ整理や掃除、片付けを行えません。

また、業者なのにホームページがないなどの会社は怪しいと思ってください。
ホームページにこのような資格は掲載されています。

業者へ依頼する際は必ずホームページを確認し、必要な許可を持っているか見てください。

 

 

5. まとめ

今回は生前整理の仕方、注意点、業者の見極める点などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

生前整理やエンディングノートなど終活がメジャーになってきています。
やはり自身が持っているもの、希望などは自分しか分かりません。
家族も分かっていると思われますが、実際はどうしてほしいのか、どう進めていいのかは分かりません。
だからこそ生前整理は必要なのです。

生前整理をすることによって、やらなければならないことややりたいことなどが見えてきます。
「生前整理=ネガティブ」なものではありません。
自身と向き合うことで、振り返りをすることが出来ます。
もし、生前整理をするかしないか悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ご家族に相談してみるのも良いかもしれません。

「生前整理をしたいけど、自分では難しい」
「生前整理し始めたら、不動産や相続で悩んでいる」

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