2021/08/26

遺族のために生前整理は必要か?生前整理をするメリットとは?

遺品整理と聞くと、大変なイメージがある方は少なくないのではないでしょうか。
残された家族のため、生前整理をされる方は増えてきています。

また、終活がメジャーになってきたことから早めの生前整理をされる方もいらっしゃいます。
しかし、残された家族を思っても死後を考えて行動するのは少し気が引けますよね。

今回、生前整理をするメリットと手順をご紹介します。

1.生前整理とは

遺品整理と同様に、よく耳にする「生前整理」
生前整理とは生きているうちに死後のことを考えて身辺や財産の整理をすることを言います。

また、遺族が処分に困るものを予め処分し、処分できなかったものは誰に依頼するかなども決めるのも生前整理の1つです。
主に生前整理は遺品整理と同じく、不用品の処分など片付けがメインになります。
ぱっと聞くと、

「死後なんて、縁起でもない…」
「死んだ後を考えて整理するのはちょっと…」

と気が引けてしまいます。
しかし、残された遺族に対して何が残せるのか、所有している資産の確認をする機会にもなります。
自身が持っている資産は確認をしなければ、埋もれていってしまいます。

そのため、死後のことを考えて整理するのだけではなく現状確認としても活用できます。
以前よりも、メジャーになったこともあり高齢者の方だけでなく40代、50代、中には若くて20~30代の方も終活として利用されている方もいます。

遺品整理についておさらい、生前整理の前に遺品整理を詳しく知りたい方は「大切な人のために。遺品整理の手順と気を付けるべきポイント」をどうぞ。

 

 

2.生前整理をするメリット


生前整理は遺品整理をするのと比べ、メリットが大きいです。
実際に、自身が不要なもの必要なものを仕分けすることができます。

また、残された家族に相続するものを予め確認することができるので、遺族だけではなく自身で振り分けが出来ます。

ここでは具体的に生前整理をすることで、どんなメリットがあるのかをご説明します。

a.負担が減る

生前整理をすることで、残された遺族の負担は大きく変わります。
遺品整理は故人を思う気持ちから精神的な負担がかかります。
その他にも、残されたものの量によっては整理、処分するために体力的な負担が伴います。

遺品整理の際、故人の品を仕分けするという作業から始まるため、故人の資産や持ち物を把握していなければ1つ1つ確認をしなければなりません。
また、故人との交流が薄かった遺族は特に故人の意思を尊重した整理ができない恐れがあります。

疎遠になってしまった家族、遠方で来ることが出来なかった家族などは特に作業が大変になります。
亡くなられた後は、故人の考えは遺族にとっては分からないことが多いため、整理をしておくことで仕分け作業に迷いがなくなり、負担が減ります。
そのため、予め自身で整理しておくのが安心にも繋がり、意思を尊重した整理をお願いすることができます。

 

b.トラブルの予防になる

遺品整理をする際に遺言書などがない、故人からの指示がない場合、遺族間のトラブルを引き起こす可能性があります。
大抵は遺言書など最低限の指示を専門家に依頼し、遺族に渡してもらうなどはあります。

しかし、資産や不動産、借金など大きな金額が動くものなどは特にトラブルになります。
そのような大きな額だけでなくとも、思い出の品などもないわけではありません。
相続において、解釈の違いなどから遺族間の衝突など悲劇が生まれることもあります。
このようなトラブルの予防も含め、対策を立てておきましょう。

 

c.やるべきことが見えてくる

生前整理をすることで、行わなければならない手続きなどが見えてきます。
特に遺言書の作成、資産の整理、自身が使用しているインターネット個人情報などの把握や手続きが必要になります。

これらの資産の整理をする上で不動産など有価証券、銀行口座なども出てきます。
中には不動産を所持していて不動産の売却を考えている方もいらっしゃるかと思います。
不動産の売却をする場合、名義が亡くなられた方のままでは売却することは不可能です。
もし、売却を検討している場合は生前に売却をするか、司法書士に依頼し名義を変更してもらいましょう。

このように、やらなければならない手続きは多くあり存在します。
生前整理は遺族のためだけではなく、自身の希望を叶えるためでもあります。
もし、自分自身の希望があれば生前整理をすることをおすすめします。

 

 

3. 生前整理を始めるにあたって

ここまで生前整理のメリットをご説明しました。
生前整理は自分のためでもあり、残された家族のためでもあります。

では、生前整理をするにあたりいつから始めたら良いか迷いますよね。
生前整理は高齢になってから始めるというイメージを持つ方は多いと思います。
いつから始めればいいか分からず、気づいたら時間が経過してしまったなどというご経験をされた方もいるのではないでしょうか。

ここでは生前整理はいつから開始したらいいか、手順などをご説明します。

a.始める時期

生前整理を始める時期は早いに越したことはありません。
高齢になってくると手続きや品の整理をするとなると体力的に負担がかかります。
生前整理は早すぎるということはないので、50~60代、遅くとも70代までには始めることをおすすめします。

自分が積み上げてきた物の再確認として始めるのも良いかもしれません。
やり残しがないよう、再度スケジュールを立てられるきっかけにもなります。

 

b.持ち物の整理・仕分け

自身が所有している物品の仕分けをし、残すものと処分するもので分けます。
遺族が処分に迷うものは主に思い出の品になります。
日記帳、愛用していた雑貨、衣類、趣味で使用していたもの、集めていたもの、書籍などが挙げられます。

最初にこれらの整理から始めるのも良いかもしれません。
物品は基本的に誰かに譲る物と決めたもの以外は、処分か買取になります。
それを踏まえ、しっかりと仕分けをすることが大切です。
このように仕分けをすることで、遺族が処分する際に迷うことがなくなり、故人の意思を尊重した整理を行うことができます。

しかし、現在進行形で使用しているものもあるかと思います。
現在使っているものは譲るのか、処分・買取をしてもらうのかを決め、家族や誰かにどのようにするのか依頼しましょう。

不用品の処分・買取をする際、物によっては自治体の定められている処分方法に従わなければなりません。
また不用品の処分・買取をする際は気をつけなければならない点があります。

不用品の処分・買取に関して詳しく知りたい方は前回の記事「ゴミ屋敷処分の前に!不用品処分の流れと注意点」をご参考ください。

高く買い取りが可能なもの、処分方法に関してご紹介しています。

 

c.資産の整理

物品の整理の後は、資産の整理を行います。
資産の整理はより大切な作業です。
この資産整理は相続に関わってきます。

前述でも述べたように、資産整理は不動産、有価証券、株主、銀行口座、保険などが挙げられます。
自身が所有している資産はどれくらいなのかを把握をしなければなりません。
これらの資産は分かりやすくまとめて必要があります。
特に紙媒体で保管しているものは、自身がすぐわかるところに保管しておきましょう。

ネットなどを使用している場合は、IDパスワードを保管しておかなければなりません。
また、場合によって資産についても家族に共有しておく必要があります。
資産の整理をする上で、行わなければならない手続きも出てくるかと思います。
その際は、司法書士などプロの専門家に相談をしましょう。

 

d.遺言書の作成

遺言書には主に2つの種類があります。

  • 自身で作成する遺言書
  • 公証人役場で作成する遺言書
この2つの中でトラブルが起きにくいのは公証人役場で作成になります。
自身で作成した場合は、必要項目が抜けてしまうなどから、遺族間の間で勘違いが発生してしまう可能性があります。
トラブルを回避するためには、第三者によるプロに依頼することをおすすめします。

 

 

4. 業者に生前整理を依頼した場合

ここまで生前整理についてご説明をしました。
生前整理といっても、物品や確認しなければならないものが多ければ自身で行うことは様々な面で負担がかかります。

また、人によって物品の量も変わってくるため、物が多ければ多いほど大変になります。
無理をせずに行うことが大切です。
もし、自力で行うことが難しい方は専門の業者へ依頼することをおすすめします。
生前整理の業者選びについては「生前整理の仕方は?何からすればいい?生前整理の流れと注意点について」詳しくご説明していますので、是非参考にしてみてください!

では、業者に依頼した場合どんなメリットがあるのかご紹介します。

 

a.スムーズに作業をしてくれる

最近のハウスクリーニング不用品回収業者の中には、生前整理として片付けを行ってくれる業者が多くあります。
このような業者へ依頼すると短期間で整理を行うことができます。
自身で自力で生前整理を行うとなると、多く時間がかかってしまいます。

物品が多ければ多いほど、仕分けや手続きなどで体力的、精神的に負担がかかります。
業者へ頼むことで、仕分け作業の負担も削減できるため手続きに専念出来るという利点もありますので、あまり時間を掛けたくないという方は業者へ依頼することをおすすめします。

また片付けでなく、手続きなどで司法書士や専門家に依頼をしなければならない場合も業者を通じて専門家を紹介することでも出来ます。
色々なところを回るのが面倒と感じる方は、一緒に依頼できるところを見つけましょう。

 

b.依頼者の希望に沿った対応ができる

業者へ依頼することで得られるメリットは時間だけではありません。
依頼者の希望に寄り添い、仕分けや片付けを行ってくれます。

実際に仕分けや片付けをお願いするとなると、やはり不安はあります。
無闇に捨てられてしまうのではないかなど少し心配ですよね。

業者へ依頼した際、依頼者と業者で事前打ち合わせをします。
その際に捨てられたくないもの、判断が難しいものなどを相談できます。
打ち合わせをすることによって、業者もどのように生前整理を行うのかを決めるため、予め要望は伝えておきましょう。

 

c.事前予約も可能

事前予約とは、亡くなれた後の片付け遺品整理として残されたものを片付けることです。
生前整理をするだけで残された遺族の方はかなり負担が減りますが、やはり生前整理はしたくない、生前整理の時に片付けきれなかった遺品があるなど遺品整理として事前予約することも可能です。

実際に遺品整理や手続きは遺族の方にとって体力的、費用面でも負担があります。
そのため、残される家族に迷惑、負担を掛けさせたくないという気持ちから事前予約生前予約として依頼される方も少なくありません。

予約される前に、無料お見積り、サービス内容のご案内をし、ご依頼者の方が納得をされご契約をする流れが一般的です。
事前予約を検討されている方は、一度複数の業者に無料見積りをしてもらい、比較をして検討しましょう。

依頼する業者が決定したら、遺品として遺族に渡すもの、処分や買取を考えているものは予め伝えておきましょう。
しかし、ご遺族の方のお考えや意思もあります。
事前予約する際は、ご家族の方にしっかりと気持ちを伝え相談をしましょう。

 

 

5. まとめ

今回、生前整理について詳しくご紹介しました。
遺品整理と違い、自身の希望に沿った整理を進められるのが生前整理の特徴です。
遺言書から遺族へ伝えることは出来ますが、伝えられるのに限度があります。
自身の希望に沿いたい、残された家族のために負担を減らしたいと考えている方がいらっしゃいましたら、生前整理をおすすめします。

また、生前整理をする際に相続や資産の悩みができてきます。
それら含め、遺品の仕分け、処分など自身で行うことが難しい場合は、専門の業者へ依頼しましょう。

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