ネットニュースで多頭飼いによるゴミ屋敷問題の記事を見かけますよね。
何匹もペットを飼っているが、世話をしきれない、自分の身の周りも片付けができないなどから悲惨なゴミ屋敷化になってしまう事例が多くあります。
今回は、ペットを飼っている方に向け、多頭飼いやゴミ屋敷問題の実態と解決策をご紹介します。
目次
1.おさらい!ゴミ屋敷とは
ゴミ屋敷とは下記の項目に当てはまる部屋、家のことです。
・足の踏み場がなく、床が見えない状態
・悪臭や害虫が発生している
・部屋全体にゴミが散乱している
そもそもゴミ屋敷とは?
どんな状態がゴミ屋敷なのか知りたい方は、
「もしかして予備軍?ゴミ屋敷になった場合の解決策は?」を参考にしてみてください。
2.ペットを飼っているゴミ屋敷とは
多頭飼いをしている人は主に高齢者の方が多いです。
稀に若い方もいらっしゃいますが、その方々の多くは保護など、毎日食事やトイレの世話をしている方でしょう。
しかし、近年問題とされている多頭飼いからゴミ屋敷へ変貌してしまうケースも多くあります。
さらに、最初は保護を目的として飼ったはいいが、増えてしまい世話をすることができなくなってしまうことも。
特に高齢者の方は、身体的にも難しい方もいらっしゃいます。
ペットは飼う際に、去勢手術を行うのがほとんどです。
増えた際に里親を捜すなどをしなければ、どんどん増えてしまいます。
手術を行うにも費用はかかりますし、病院まで連れて行くとなると大変です。
大変だから放置し、お世話をしなくなるとあっという間にゴミ屋敷になります。
ペットを飼っているゴミ屋敷の特徴をここではご紹介します。
a.糞尿が床に染みついてしまう
トイレのお世話をしなくなると、用意していたトイレはあっという間に汚くなります。
特に猫はきれい好きな動物のため、きれいなところでトイレをしようとします。
そのため、お布団や壁、床などに用を足してしまい、気づけば部屋の床全体が糞尿がしみついてしまいます。
このような事が起きてしまうのは動物が悪いわけではありません。
人間も汚いトイレには行きたくないのと同じように、動物もきれいなところを捜します。
また、トイレだけでなくトータルでお世話をしないと壁はバリバリ、床はボロボロになり建物の劣化に繋がります。
b.悪臭がすごい
前述で記述した、床に糞尿がしみついてしまうことから悪臭がたちこみます。
さらに飼っているペットの数が多いければ多いほど悪臭が増します。
悪臭は部屋だけにとどまらず、近所まで匂いがいきます。
そこから近隣トラブルにも発展してしまう恐れがあります。
また、長期そのような状態が続いてしまうと動物たちの体にしみつき、飼い主も例外ではありません。
3.ゴミ屋敷を放置すると…
これらの状況が続くと、当然飼い主とペットにも悪影響を及ぼします。
飼い主である人間が大丈夫だから、動物も大丈夫ではありません。
このようなゴミ屋敷を放置することで、人間とペットにどれだけの悪影響を与えるか、解説していきます。
a.害虫・菌の発生
先ほど、ペットのトイレを放置した場合をご説明しました。
トイレを放置することで、悪影響は悪臭だけではありません。
糞尿を放置することで、ウジ虫、ハエなどが発生します。
そこから菌が繁殖し、人間だけでなくペットにも感染症を引き起こします。
事例として、目がつぶれてしまった猫がいたり、その感染症から大きな病気にかかってしまった犬もいます…。
そして人間も例外ではなく、大病を引き起こす可能性があります。
自分が健康だから問題ないではなく、しっかりとペットのSOSのサインを受け取らなければなりません。
b.行政の注意勧告
悪臭や害虫の発生などから近隣トラブルに発生します。
もし近隣からの注意を無視してしまうと、ご近所から行政へ報告をされます。
その場合、行政から注意勧告を受けることになります。
しかし、この勧告を無視してしまうと強制退去や強制的に清掃を強いられます。
その際にかかった費用は、後々家主に請求されます。
また、清掃にかかった費用が高額になってしまう可能性があるのです。
飼い主は請求を受けるだけですが、ペットの動物たちは一時引取を受けます。
しかし、ペットたちの中には老体の動物もいる場合があります。
その際、引取が難しく保健所に連れていかれます。
運よく新しい飼い主が見つかる動物もいますが、見つからい可能性もあります。
c.生死に関わることも
このような環境で、生活をすると人間もペットも生死に関わる事態になりかねません。
放置されたトイレなどから感染症や食中毒を引き起こし、その大病から命の危機を招きます。
飼い主の孤独死などから置き去りされたペットは行く当てがありません。
飼い主のご家族がいれば、引き取ってもらうことができますが、場合によってはゴミ屋敷を清掃してもらえるまで気づいてもらえない恐れがあります。
毎日しっかりとお世話し、清潔な環境を整えることは命を預かったものの義務です。
お世話できないのであれば、早急にお互いのためにも対処をしなければなりません。
4.お互いのために清掃・片付けを
ここまで、ペットを飼っているゴミ屋敷を放置した場合の危険性をご紹介しました。
保護を目的で飼ったが、思った以上にお世話が不可能な場合、このような惨状を招いてしまうのです。
また、保護目的ではなく身内がいない、頼れる人がいないなどで一人暮らしの高齢者の方もいらっしゃいます。
その場合は、寂しさを紛らわす、ペットという家族を迎え入れることによって孤独感を抑えようとし飼うケースもあります。
特に一人暮らしの多頭飼い、ペットを飼う際は注意が必要です。
孤独感が芽生えているからこそ、ペットを飼う傾向が強くあります。
しかし、ゴミ屋敷となってしまったら、せっかく迎え入れた家族も自分の首を絞めてしまいます。
お互いのためにも清掃・片付けが必要でなのです。
ここでは、このような場合になった場合どうしたらいいのか解決策をご紹介します。
a.業者へ依頼する
このようなゴミ屋敷となってしまった場合、自力で片付けるのは至難の業です。
ペットを飼っていない場合のゴミ屋敷でさえ難しい状態、床や壁、まして害虫が発生してしまった場合は困難です。
そのような場合は、専門のハウスクリーニングや特殊清掃業者、不用品回収業者などのプロの清掃に頼みましょう。
一般の方で作業するのは衛生的に悪く、健康被害を引き起こす可能性があります。
業者であれば、専門的な知識があり、必要なものもそろった状態で清掃を行ってくれるため安心です。
しかし、よくあるゴミ屋敷と違うため費用はそれなりにかかります。
事前に確認しておくことをオススメしますが、一刻も早く清掃を行わなければならないため、早急に今の現状を認識し行動を起こさなければなりません。
b.ペットの保護
業者へお願いをしたのであれば、そのあとはペットの保護をしましょう。
業者が清掃をしている最中に、動物がいる状態では作業がなかなか進みません。
また清掃中に片付けなどで、悪臭などや虫の除去などでペットたちに健康被害が及んでしまいます。
身内の方がいればお願いしましょう。
もし難しければ自治体や動物愛護団体へ相談をしてみましょう。
5.片付け費用の注意点
業者へ頼むことでゴミ屋敷を片付けることはできますが、場合によっては大規模な修繕が必要になる場合があります。
ペットの匂い、糞尿の匂いが床や壁にしみついてしまっている場合は、床や壁ごと張り替えなければなりません。
一軒屋などで自分が購入済みであれば、あとはお財布との相談で最小限抑えられます。
しかし、もし賃貸のアパートなどの部屋であれば管理会社や大家さんなどに一度相談をしなければなりません。
そのため賃貸である場合は高額な費用へと膨らんでしまうのです。
また、多頭飼いをしているのであればなおさらです。
部屋の損傷が激しいため、元々ある壁、床、柱全てを変えなければなりません。
ゴミ屋敷となってしまった際、どれくらい早く片付けを始められるかが大切です。
それが、ペットたちに対しての義務ではないでしょうか?
6. まとめ
今回はペットを飼っているゴミ屋敷についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ゴミ屋敷問題は様々なケースがあります。
また、ゴミ屋敷に発展してしまう傾向は似たり寄ったりの理由が多いのです。
孤独感を埋めたくて物を捨てられないなど、同じように孤独感からペットを飼い、しっかりお世話ができなくなりゴミ屋敷となってしまうなど様々です。
ゴミ屋敷によっては自身で片付けられる場合もありますが、業者に頼るしか解決策がない場合もあります。
このようにならないためにも、日々片付けや掃除が大切になってきます。
「今日は掃除しなくていいや」
「少しくらいお世話しなくても大丈夫でしょ」
ではなく、毎日少しでもお掃除、片付けをしましょう。
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