2021/07/26

ゴミ屋敷清掃の前に!知っておきたい不用品処分の流れと注意点とは

不用品を処分する時に、どこに依頼すべきなのか、何を準備したら良いのかが分からず途方に暮れてしまう方もいらっしゃると思います。

特にゴミ屋敷を片付けようと思っている方は、どこから手を付けたら良いか迷ってしまう方も少なくありません。

不用品の処分方法処分する際の注意点をご紹介していきます。

1.知っておきたい不用品処分について

いきなりですが、不用品回収業者産廃業者は何が違うかご存知でしょうか?
不用品回収、処分と聞くと産廃業者と混ざってしまうことがあります。

不用品回収業者
リサイクル・リユースが可能なものとして回収を行っている。
産廃業者
一般のご家庭から出た破損した家電や家庭ごみ、家具などの不用品の処分を行っている。
ここは混ざらないように注意しましょう。

不用品処分を行う際に回収業者に依頼するか、自身で処分まで行うかの2パターンがあります。
どちらもメリット、デメリットがあり悩まれる方も少なくありません。

 

 

2.パターン①自分で処分まで行う


自分で処分する場合、業者へお願いするよりも低コストで片付けることが出来ます。

しかし、自分で片付けするならば準備が必要です。

また、準備期間がある程度必要になるため、早く片付けを済ませたい方、手間をかけたくない方はこの方法はおすすめしません。

片付けをするには、やはり時間と手間が掛かります。

何も準備をせずに始めてしまうと、その時に必要なものを揃えたりなど、通常よりも時間が掛かってしまいます。

そのため、余裕を持った期間をっかりと確保しておきましょう。
何が必要なのか、またどのように片付けを行うのかを予め決めて、リサーチをし適正なスケジュールを立てなければなりません。

これらのことを踏まえ、自身で行うか業者に頼むかを検討しましょう。

 

a.処分するまでの流れ

基本的に自分で処分する場合は、通常の断捨離と同じです。必要なもの、不要なものと仕分けをしていきます。

処分するものが決まりましたら、後は自治体の規則に従って処分を行いましょう。

しかし、粗大ゴミなど家電は処分する際に手続きが必要になります。粗大ゴミなどの処分をする場合は、予め自治体の規定などを確認しておくとスムーズです。

粗大ごみを処分する流れは以下の3つです。
①粗大ごみ受付センターへ申し込みをする
申し込みはお住いの自治体の方法に沿って申し込みを行ってください。
申し込みの際は、収集日と金額の確認をしましょう。
申し込みの前に、予め出すゴミのサイズをはかりメモしておきましょう。
大きさによって金額が変動します。
②粗大ごみシール(廃棄物処理券)を購入する
自宅回収の際は必須のため買い忘れがないようにしましょう。
またシールが購入できる場所は、センターのホームページに記載されています。
ほとんどはコンビニでも購入可能ですが、念のため確認をしてもよいかもしれません。
③回収してもらう
回収は、②でも述べたように自宅回収持ち込み回収の2種類があります。
持ち込み回収の場合は、文字通り自身で持ち込まなければなりません。
もし持ち込むのは難しい、不可能な場合は自宅回収のほうが安全かもしれません。
外に出すのすら難しい場合は、最初から業者を依頼したほうが安心を得ることが出来るかもしれません。

 

b.不用品の買取をしてもらう

もし、処分するものの中に買取が出来そうなものがありましたら、売却してしまうのも手です。

リサイクルショップや買取専門店に出張買取をしてもらうこともできるので、持ち運びが出来ないものでも安心です。

また、最近ではアプリやネットオークションに出す方が多いと思います。
しかし、とりあえず出したとしても欲しい!と思われなければ、買ってもらえません。
売り出す前に「これは買ってもらえるか?」どうかを吟味してから出品しましょう。
また、ここ数年でフリマアプリのトラブルが多く発生しています。

「写真と現物が全然違った」
「この金額設定は詐欺じゃない?」

などの声も度々聞きます。
出品する際、購入者とのトラブルにならないように気を付けましょう。

高く買い取ってもらえそうなものとは

自分では価値が分からないものでも、欲しい!と思われることがあります。
高く買取してもらえそうなものは以下になります。

・ブランド品
・フィギア

・アイドルグッズ
・カードゲーム
・骨董品、美術品
・アクセサリー

このほかにも、年代物のお酒などマイナーなものでもコレクションする方もいます。

すぐに処分をせず、一旦何が売れるか調べてみるのも良いかもしれません。

 

c.実際はやることが多い

業者へ依頼するより費用を抑えることができても、実際はやらなければならないことが多いのが現実。
また、お仕事されている方であれば時間が休みの日しかないなど準備をする時間の確保が難しい方もいらっしゃるかと思います。
無理をせず自分にあった方法で行いましょう。

 

 

3.パターン②業者へお願いする

「早く処分してスッキリしたい!」
「あまり時間をかけたくない」

そう思われる方は専門の業者にお願いするのをおすすめします。

不用品回収業者にお願いすることによって、短期間でスムーズに完了します。
早ければ1日で完了することができるため、あまり時間をかけずに効率よく片付きます。

しかし、業者によって料金体制やオプションも変わるため、どこの業者にするのかをしっかり見比べる必要があります。
ここでは不用品回収業者を依頼する際の流れとポイントをご紹介します。

 

a.不用品回収業者へ依頼してからの流れ

依頼してからの流れは非常にシンプルで、以下の4つのステップになります。

①受注(メール or 電話のご依頼)

②お見積り・打ち合わせ

③実作業・回収作業

④完了確認・清算

この中で、一番気を付けなければいけないステップは、②のお見積り・打ち合わせです。

ここで確認を怠ってしまうと、想像していた額より金額があがってしまうこともあります。
お見積り・打ち合わせの際の注意点を良く知り、作業に挑みましょう!

ここが「要」注意すべきポイント!

お見積りは前回の記事このままでは危ない!もしかしてもご予備軍かも?ゴミ屋敷になった場合の解決策は?にもご紹介したように、現地見積り概算見積りの2つの方法があります。

お見積りの方法
現地見積:実際の不用品の現状やサイズなど業者の方が見てくれるため、具体的な見積りができます。
概算見積り:主に写真などを送り限られた情報の中で見積りを出してもらうため、大体の見積りになります。

〈概算見積り〉
引き取ってもらいたいゴミ・不用品の写真と一緒にサイズ感、家電の場合はいつ購入したのかまで一緒に送ると業者に分かりやすく伝わります。
また、概算見積りを希望する際に回収業者から情報の指示をくれることが多いので安心して見積りを出してもらいましょう。

〈時期によって金額が変わる〉
不用品回収業者は、主に2月~4月の新生活シーズンが繁忙期です。
この時期は、土日祝日が基本料金よりも高めに設定されます。
少しでも安くしたい方は、このシーズンから少しずらすか、なるべく平日にお願いするのがおすすめです。

〈追加料金・オプションの確認〉
追加料金・オプションは主に、階段での搬入作業、解体作業など手間のかかる作業で発生します。
現地見積りの際は、導線や運び出す物のサイズ感まで確認するので、あとから料金を追加されることなくその場で見積りを出してもらえます。
見積り時に、追加料金がかかるもの、オプションの種類を予め聞いておくと対策を立てられます。
少しでも安くできるコツは、外に出すのは難しいが2階のものを1階に運んでおくなどしておくと料金を安く出来るかもしれません。

〈打ち合わせ〉
打ち合わせ時に日程調整をします。
立ち合いをしなくても問題ないという業者もいますが、なるべく立ち合いをしましょう。
何かあったときの場合、依頼人である方も同席はして損はないので自分の日程があわせらる日にしましょう。
もし、遠距離で難しい、どうしても立ち会うことができない場合は業者へ確認しましょう。
立ち会わなくても問題ないという業者もいます。

本当にお得?おすすめプラン
不用品回収業者によって、プラン内容は変わってくると思います。
○○tトラック積み放題、軽トラック積み放題などなど。
実際は高さ制限があったり、詰める規模が小さかったりするケースもあります。
安易に、「お得なんじゃないか?」と思わずに、規模感やシミュレーションなどをして確認するようにしましょう。

 

b.不用品回収業者は買取も可能

不用品回収業者の中には、不用品買取をしてくれる業者もいます。
買取が出来たら、少し得した気分にもなりますし、その分を請求額から差し引くことが出来ます。

すぐに片付けは出来ても、やはり費用はかかります。
買取ができるものがあれば、積極的に買取をしてもらいましょう。

 

 

4.業者を選ぶポイント

ここ数年でゴミ屋敷問題が増え、様々な不用品回収業者が増えました。
中には多額な請求をしてくる悪徳業者もいます。
請求金額を巡り、トラブルが起きてしまった事例は少なくありません。

ここでは、悪徳業者に引っ掛からないため見分けるポイントをいくつかご紹介します。

 

a.必要な許可は持っているか

産廃業者であれば、一般廃棄物収集運搬業許可が必要になります。
また、不用品回収業者であれば古物商許可が必要です。

悪徳業者の多くは、これらの許可を持っていないケースがほとんどです。
もし不安であれば、申し込みをする前に事前に調べるのがおすすめです。
ホームページに記載されていなかった場合は疑ってみても良いかもしれません。

 

b.本当に無料?過剰広告に注意

過剰広告に該当するのは、主にチラシで宣伝をしている場合が多くあります。
ポストに「無料!」と記載されているチラシが入っていた方も、少なくないのではないでしょうか?

最近は、ショートメールや普通のメールなどのメルマガで宣伝する会社が多い中、
「チラシは地域密着型っぽいから安心できそう」
と思われる方もいらっしゃいませんか?

チラシでは無料と魅力的な文章で宣伝されていますが、実際は多額の請求をされる場合があります。
回収料金は無料でも、出張料金や運搬料金で請求されたというトラブルが多くあります。
無料という言葉には気を付けましょう。

 

c.見分けるポイント

見分けるポイントとして、複数見積り口コミの確認をしましょう。

まず、悪徳業者と見定めるためには口コミで確認します。
トラブルが多いところは必ず口コミで記載されるため、チェックは必須です。

また複数見積りは、会社それぞれの料金体制を見ることができるので、良心のある料金体制のある業者へお願いしましょう。

 

 

5.家電の処分方法

家電の処分は、主に販売店へ回収してもらうか、リサイクルショップにお願いするかなどいろいろな方法があります。
また、家電によって決まった処分方法があるため、定められた方法に従いましょう。

 

a.家電リサイクル法とは

家電リサイクル法とは、エアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機は通常の家電と同じような処分ができません。

買った販売店へリサイクル料と運搬料をお支払いし回収の依頼をするか、郵便局へリサイクル券を購入して、自身で指定場所に持ち込むなどをしなければなりません。

買い替えの際にその販売店に回収をお願いをする方法もあります。
買い替えをしてもらう代わりに、運搬料を安く抑え、不用品の回収をしてくれるところもあります。

家電の処分方法については「ちょっと待って!その処分方法はあってる?家電の正しい処分方法について」で詳しく解説をしています。

 

b.パソコンはどこへ

今、どのご家庭でも必需品のパソコン。
ではパソコンはどこに回収を出したらよいのでしょうか?
先ほど、述べた4つの家電と似たように、パソコンもメーカーに回収をお願いする方法があります。

特にパソコンは個人情報を多く入っていますよね。
場合によって個人情報の流失もありえます。
個人情報を守るためにも、適切な処分をしましょう。
メーカーに回収をしてもらう方法のほかに、中古買取品での買取、家電量販店で下取りをしてもらうなど様々な回収方法があります。

「処分しただけなのに大きなトラブルになってしまった…」

とならないように、しっかりと理解をし安全に処分を行いましょう。

 

 

6. まとめ

不用品の回収といっても様々です。
自分たちにあった方法、何が必要なのか、または決められた処分の仕方は何かなど考えることがたくさんあります。

また、金銭面や時間、人手なども考えていかなければなりません。
時間がないや人手が足りないという悩みであれば、業者にお願いするなど方法はたくさんあります。

処分といっても、ただゴミを捨てるだけではありません。
適切な対応をしなければ、法律違反になってしまうこともあります。

不用品処分する際は、正しい知識を身に着ける必要があります。
最初は、どこから手をつけていいのか分からなくなってしまいますが、一つずつ解決していきましょう。

株式会社サントラストは産業廃棄物処理、不用品回収・買取、その後の不動産売却解体作業など、お悩み解決をお手伝いさせていただいております。

当社のグループ会社は弁護士や司法書士、税理士など各分野のプロフェッショナルと一緒に事業展開を行っている不動産会社です。

不動産の不用品回収やゴミ片付けにとどまらず、その後の不動産の出口戦略までお手伝いができる産業廃棄物会社です。

「自力で片付けるのが難しい…」
「その後の不動産どうしよう…」

などお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
解決までお手伝いさせていただきます。